SLAYER について その2

スレイヤーは1981年に結成された。

メンバーは、
トム・アラヤ(ヴォーカル ベース)
ケリー・キング(ギター)
ジェフ・ハンネマン(ギター)
デイヴ・ロンバード(ドラム)。

 

スレイヤーは結成当初、アイアン・メイデンジューダス・プリーストのカヴァーをしていた。
アイアン・メイデンのカヴァーをしていたのをメタル・ブレイド・レコードのブライアン・スレイゲルに見いだされた。
そしてブライアン・スレイゲルはメタル・ブレイドのコンピへの収録曲をスレイヤーに依頼した。
ちなみにメタル・ブレイドのコンピ、メタル・マサカーの第1弾にはメタリカのHit the Lightsが収録されていた。
1983年、メタル・ブレイドのコンピレーション・アルバム メタル・マサカー III にスレイヤーは Aggressive Perfector で参加した。

Aggressive Perfector
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

そしてスレイヤーはメタル・ブレイドと契約した。

アルバム 
ショウ・ノー・マーシー

1983年12月リリース。
メタル・ブレイドはスレイヤーのアルバムの制作費用を出してくれなかったため、トム・アラヤの貯金とケリー・キングの父親からの借金で費用を用意したことで制作されたアルバム。
Evil Has No Boundaries、Show No Mercyはケリー・キングによる作曲。
Die by the Sword、Fight till Death、Tormentorはジェフ・ハンネマンによる作曲。
他はジェフ・ハンネマン、ケリー・キングによる作曲。

Black Magic
作詞 ケリー・キング
作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

The Anti-Christ
作詞 ジェフ・ハンネマン
作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

アルバムを発表後の翌1984年、スレイヤーはアメリカ国内をツアーする。
ツアーの成果でアルバム ショウ・ノー・マーシーの売り上げは2万枚に達した。
アメリカ国外でも2万枚以上、売り上げた。

個人的には2004年に発売された紙ジャケットではじめて聴いた。

EP 
ホーンティング・ザ・チャペル

1984年10月リリースのEP。
全3曲入り。
全曲、ジェフ・ハンネマン、ケリー・キングによる作曲。

A Chemical Warfare
B1 Captor of Sin
B2 Haunting The Chapel

Chemical Warfare
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

これも個人的には2004年に出た紙ジャケットではじめて聴いた。

ミニライヴアルバム
ライヴ・アンデッド

1984年11月リリース。
7曲入りのライヴ・アルバム。
個人的には2004年に発売された紙ジャケCDではじめて購入した。

ケリー・キングはメガデスのツアーでギタリストを務めた。
一時的にケリー・キングがバンドを離れたことで、
ジェフ・ハンネマンは新しいギタリストを探すことを考えたという。

アルバム 
ヘル・アウェイツ

アルバム ショー・ノー・マーシーはメタル・ブレイドにとって当時、最も売れたレコードとなった。
ヘル・アウェイツではメタル・ブレイドが予算を確保して制作されたアルバムとなった。
Praise of Deathはケリー・キング・作曲。
Hell Awaits、Kill Again、Crypts of Eternity
ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング・作曲。
他はジェフ・ハンネマン・作曲。

Hell Awaits
作詞 ケリー・キング
作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

At Dawn They Sleep
作詞 トム・アラヤ、ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング
作曲 ジェフ・ハンネマン

個人的には中古盤を買って聴いた。
2004年に出た紙ジャケCDも購入した!

スレイヤー、エクソダス、ヴェノムは3バンドによる コンバット・ツアー を行った。
このツアーをきっかけとしてのちにジェフ・ハンネマン不在・死去の際にゲイリー・ホルトがスレイヤーでギターを弾いた。

1986年、スレイヤーはラッセル・シモンズとリック・ルービンのレーベル、デフ・ジャムに移籍した。

アルバム 
レイン・イン・ブラッド

1986年リリース。
プロデュースはリック・ルービン、スレイヤー。
10曲収録されたが、30分に満たないというアルバム。
Piece by Pieceはケリー・キング・作曲。
Necrophobic、Jesus Saves、Criminally Insane、Hannemanはジェフ・ハンネマン、ケリー・キング・作曲。
他はジェフ・ハンネマン・作曲。

Angel of Death
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン

Angel of Deathの間奏のギターのリフはパブリック・エネミーのShe Watch Channel Zero?!やKMFDMのGodlikeにサンプリングされた。
あとジョン・ゾーンもサンプリングしてたと思うのだけど?
そういえばデイヴ・ロンバードはジョン・ゾーンのアルバムでドラムを叩いたこともあった。
そのジョン・ゾーンを紹介したのはマイク・パットンで、デイヴ・ロンバードはマイク・パットンファントマスのメンバーでもあった。

Postmortem
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン

Raining Blood
作詞 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング
作曲 ジェフ・ハンネマン

1998年にリマスター盤としてExpanded Editionが発売された。
ボーナス・トラックとして Aggressive Perfector、Criminally Insane (remix) が追加収録された。

個人的にはCDを買ったときはまだ旧盤だった。
旧盤では10曲目のRaining Bloodのはじまりが間違っていた。
Raining Bloodのギターからはじまっていたもの。
リマスター盤を買って聴いたときに旧盤のトラックの位置が間違っていたことに気付いた。
それまではRaining Bloodはギターからはじまると思っていた。

シングル 
Postmortem

A1 Postmortem
A2 Criminally Insane (Remixed Version)
B Aggressive Perfector

スレイヤーはレス・ザン・ゼロのサウンドトラックにアイアンバタフライのカヴァー In-A-Gadda-Da-Vida を提供した。
レス・ザン・ゼロのサウンドトラックの収録曲の多くはリック・ルービンがプロデュース。
たぶんその縁の提供だと思う。
ちなみに他の曲はエアロスミスのRockin' Pneumonia and the Boogie Woogie Flu、ロイ・オービソンのLife Fades Away ←なんとグレン・ダンジグとロイ・オービソンによる作曲!この後にダンジグが結成された。
、ポイズンのRock and Roll All Nite、グレン・ダンジグ・アンド・ザ・パワー・アンド・フューリー・オーケストラのYou and Me (Less than Zero)、バングルスの冬の散歩道 ← サイモン&ガーファンクルのカヴァー。これもリック・ルービンがプロデュース。これ、当時はシングル化されてヒットしていた。
ついでにバングルスって意外に提供された曲が多いのな。
ヒットした Manic Monday や Walk Like an Egyptian もそうだし。

アルバム 
サウス・オブ・ヘヴン

1988年リリース。
プロデュースはリック・ルービン、スレイヤー。
リック・ルービンはデフ・ジャムを離れてデフ・アメリカン・レコーディングスを設立。
スレイヤーもデフ・アメリカン・レコーディングスに移籍した。
Dissident Aggressorはジューダス・プリーストのカヴァー曲。
Silent Scream、Mandatory Suicide、Ghosts of Warはジェフ・ハンネマンとケリー・キング・作曲。
他はジェフ・ハンネマンが作曲。

South Of Heaven
作詞 トム・アラヤ
作曲 ジェフ・ハンネマン

Silent Scream
作詞 トム・アラヤ
作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

Behind the Crooked Cross
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン

Mandatory Suicide
作詞 トム・アラヤ
作曲 ジェフ・ハンネマン、ケリー・キング

Spill the Blood
作詞・作曲 ジェフ・ハンネマン

1998年にExpanded Edition(つまりリマスター盤)が発売された。

アルバム 
シーズンズ・イン・アビス

1990年リリース。
プロデュースはリック・ルービン、アンディ・ウォラス、スレイヤー。
Expendable Youth、Skeletons of Society、Temptationはケリー・キングによる作曲。
Hallowed Point、Born of Fireはジェフ・ハンネマン、ケリー・キングによる作曲。
他はジェフ・ハンネマンが作曲。

Seasons in The Abyss
作詞 トム・アラヤ
作曲 ジェフ・ハンネマン 

Dead Skin Mask
作詞 トム・アラヤ
作曲 ジェフ・ハンネマン 

Skeletons of Society
作詞・作曲 ケリー・キング

War Ensemble
作詞 トム・アラヤ、ジェフ・ハンネマン
作曲 ジェフ・ハンネマン

1998年にExpanded Edition(つまりリマスター盤)が発売された。

7インチ・シングル ピクチャー・ディスク 
Seasons in The Abyss

A1 Seasons In The Abyss
A2 Aggressive Perfector
B Seasons In The Abyss (Experimental Mix)

7インチ・シングル 
Seasons in The Abyss

A Seasons In The Abyss
B Aggressive Perfector

Spirit in Black

スレイヤーは、アンスラックスメガデスと共にクラッシュ・オブ・タイタンズ・ツアーで世界中を回った。

ライヴ・アルバム 
ディケイド・オブ・アグレッション

1991年リリース。
CD2枚組に全21曲を収録。
日本初回盤は全23曲収録されていた。
プロデュースはリック・ルービン。
スレイヤー活動10周年を記念してリリースされたらしい。

録音はディスク1は1991年7月のフロリダ、レイクランド公演、ディスク2は1991年3月のカリフォルニア、サンバーナーディーノのオレンジ・パビリオン公演、1990年10月のロンドン、ウェンブリー・アリーナ公演( ← メガデス、テスタメント、スイサイダル・テンデンシーズとのツアー、クラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ の最終日)。

Hell Awaits 
(Lakeland Civic Center 1991)

あらためて収録曲をみるとジェフ・ハンネマンが単独で作曲した曲が多くて驚く。
ハンネマンとキングの共作もあるけど。
ディケイド・オブ・アグレッションの23曲入りのやつでもケリー・キング単独の曲は2曲だけ…。
スレイヤーの代表曲ってジェフ・ハンネマンがらみの曲だしなー。
でも、ケリー・キングは作詞でもがんばってるし、個人的にはケリー・キングの曲で好きな曲があるし。
それにケリー・キングって見た目やキャラが独特だもの。
ちなみにケリー・キングは、アルバム シーズンズ・イン・アビス 時にはもうハゲかけていた…。
1994年からスキンヘッドにしていたよう。

1992年、デイヴ・ロンバードがスレイヤーから脱退した。
新ドラマーにはポール・ボスタフが加入した。