細野晴臣 について その3

細野晴臣 について その3。
一年くらい前にある程度記していたから、自分ではすっかり書き上げてupずみと思っていたけど、そのまま忘れていただけだった。

 

 

 

人間の約束吉田喜重・監督による映画で、1986年9月に公開された。
原作は佐江衆一老熟家族
細野晴臣が音楽を手掛けたのだけど、サントラはリリースされていない。
人間の約束に使用された音楽の一部は後にアルバム ommi Sight Seeing に収録された。  
OHENRO-SAN ってタイトルで。

アルバム
紫式部 源氏物語 サウンドトラック

1987年11月リリース。
細野晴臣のエピックソニー移籍第一弾。
全12曲を収録。
初回盤はボックス仕様。

紫式部 源氏物語杉井ギサブロー監督によるアニメ映画。
朝日新聞(東京本社)創刊100周年・テレビ朝日開局30周年・日本ヘラルド映画創設30周年として制作された。
アニメ映画 銀河鉄道の夜 のスタッフが再結集、というわけで細野晴臣も音楽を手掛けた。
紫式部 源氏物語のキャラクター原案は林静一作画監督・キャラクターデザインは名倉靖博が手掛けた。
林静一イラストレーター、マンガ家、アニメーション作家。
ロッテのキャンディーの小梅ちゃんのイラストなどで知られていたと思う。 
はっぴいえんど のアルバム いわゆる ゆでめん のジャケットを手掛けた人でもある。
マンガ 赤色エレジーの作者で、あがた森魚の同曲のモチーフとなった。
林静一東映動画にアニメーターとして入社した同期には、宮崎駿芝山努がいたという。
2007年には画ニメとして赤色エレジーを監督・原作・脚本・演出として手掛けた。

名倉靖博 はアニメ 銀河鉄道の夜 では原画を担当していた。
とんがり帽子のメモルのキャラクター原案・作画監督として記憶している。

紫式部 源氏物語のサントラについては3曲目の藤壺がメインテーマだと思っているのだけど、源氏物語のサントラからは8曲目の結願だけがボックス HOSONO BOX 1969-2000に収録されている。

個人的には1990年くらいに源氏物語のサントラの初回盤を買おうといろいろなCD屋を巡ってようやく見つけて購入した。

2009年には細野晴臣・監修のリマスター盤が発売された。

アルバム
omni Sight Seeing

1989年7月リリース。
全9曲を収録。
初回盤はデジパック仕様で、通常盤はプラケース仕様。
どちらも購入したし、輸入盤(ヨーロッパ盤)もタワーレコードで買った。
ちなみにヨーロッパ盤は1991年に発売され、1994年にも再発もされたはず。
omni Sight Seeingは昭和の終わりから平成に入った頃まで制作された。
レコーディングは東京とパリで行われた。
もともと細野晴臣はオムニバスというタイトルでリリースしようと考えたが、タイトルが弱いと言われてomni Sight Seeingとなった。
全方位観光。
CARAVANはデューク・エリントン、ファン・ティゾール、アーヴィング・ミルズによる曲のカヴァー。
後にswing slowで再度カヴァーされた。
OHENRO-SANは映画 人間の約束 で使用された曲の一部。
ORGONE BOXは平成に入って作られた曲で、細野晴臣の平成時代の第1号作品らしい。
NHKで放送された 熱砂の響き~細野晴臣の音楽漂流 
の中でこの曲を当時のPCソフトのシーケンサーで数値入力していた映像を見た。
ANDADURAはセゾンカードのCMの曲として使用された。
たまたま何かの番組を録画していて、数年後にそのCMを発見した。
ANDADURAでは声優の川村万梨阿のヴォーカルが聴ける。
♪ララララララララララ~というの。(これでは分からないか。)
細野晴臣のヴォーカルが入り、だんだんアラブっぽいフレーズも聴ける。
後半にはアミナのヴォーカルも。
熱砂の響き~細野晴臣の音楽漂流にもLAUGH-GASを録音しているシーンがあった。
LAUGH-GASの最終盤のアコーディオン、カヌーンを録音していて、そこでは盤ではカットされたフレーズを聴けた。
いつかそのあたりが正式に音盤化しないかな~と思っていて、すでに30年以上が過ぎてしまったのだけど…。
あと、ORGONE BOXとLAUGH-GASにはローランドのTR-808が使用されついて、クレジットにもTR-808  Rhythmと記されているのを見てTR-808を知ったと思う。
この曲をきっかけにTB-303も知ったかも。
LAUGH-GASでフランス語を語っている声は ぬのいともこ。
クレジットによると細野晴臣が作詞したのを彼女が訳詞もしている。
ぬのいともこ はYMOの中国女のフランス語の声の人でもあった。
この曲でのアミナのヴォーカルも圧倒的。
LAUGH-GASの影響でアミナのシングル Belly Danceやアルバム YALIL 、のちにはアルバム Wa di yé を購入した。
ところでアミナは1990年以降はミュージシャンとしてよりも女優としての活動が多い。映画にも多数出演していたのだけど。

LAUGH-GASはほかにもTR-808とE.M.Sのリズムも圧倒的。
11分以上ある曲だけど、まったく飽きない。
細野晴臣自身もLAUGH-GASについて「まだまだ長くてもいい」というようなコメントしていたと思う。

個人的にはANDADURAとORGONE BOXとLAUGH-GASとKORENDORがめっちゃ好き。
ORGONE BOXとLAUGH-GASとKORENDORはベスト・アルバム Hosono Haruomi Compiled By Oyamada Keigo に収録された。

RETORTは2017年のアルバム Vu Jà Dé にて Retort  Vu Ja De ver. としてセルフカヴァーされた。
自身によるヴォーカル入りの曲となった。

omni Sight Seeingは長く廃盤だったけど、2009年にはリマスター盤がデジパック仕様で発売された。
2019年には米国でアナログ盤でリリースされた。
それがomni Sight Seeingの初アナログ盤化。
そのアナログ盤は確かアメリカ国内でしか販売されないという話だった。
日本国内ではネットオークションに出ていたから、「欲しい!」と思っていたけど、2020年のレコードの日に日本国内でアナログ盤がリリースされた。
砂原良徳によりリマスタリングされ、日本国内では初レコード化。
個人的にはレコードの日が過ぎた後にディスクユニオンで見つけて購入した。
なんとなく「飾る用」に。
ジャケットとか盤質は米国より国内盤のアナログ盤の方がいい!と言われていたと思う。
レコードの日の翌日には砂原良徳によるリマスタリングSACDハイブリッド盤で発売された。

桑原茂一がプロデュースしたチャリティーアルバム ピース・オン・アースは1989年11月に発売された。
細野晴臣クロード・ソーンヒルのSNOW FALLを打ち込みでカヴァーしたのがされた収録された。
その SNOW FALL はボックス HOSONO BOX 1969-2000 のディスク3にも収録された。

ところでローリング・ストーンズにいたビル・ワイマンは、ザ・バンドのリヴォン・ヘルムからもらったカセットテープて細野晴臣を知ったらしい。
ビル・ワイマンは1982年にソロ・アルバムのプロモーションで日本に初来日し、その時に人を介して細野晴臣と会った。
1990年2月にローリング・ストーンズの初来日公演が行われてその時にもビル・ワイマン細野晴臣は会っている。
ちなみにその時はサージェント・ペッパーズという焼肉店で会ったらしい。
この時の支払いは細野晴臣がもったという。
ビル・ワイマンストーンズの黒人SP二人、細野晴臣とそのマネージャー、通訳の女性で計6名分の支払い。
6名分といってもSP2人とかめっちゃ食べたんじゃなかろうか、と勝手に心配しているのだけど。
それにしてもサージェント・ペッパーズという名前の店によくストーンズのメンバーを呼んだなー。
ビル・ワイマンからは「ロンドンに来た時には俺のスティッキー・フィンガーズって店に招待する」と言われたらしい。

そして細野晴臣ローリング・ストーンズの来日公演に招待され、公演前にVIPとしてストーンズの楽屋に招待された。
細野晴臣は誰かに同行してほしいとなって、そこで推薦されたのが忌野清志郎だったという。
細野晴臣忌野清志郎と鮎川誠とシーナで東京ドームのストーンズの楽屋へ行ったとか。
それまで細野晴臣忌野清志郎は会ったことはほとんどなかったらしい。
ストーンズのライヴ終演後に細野晴臣忌野清志郎は会食して、ライヴ・イベント ロックの生まれた日に、忌野清志郎三宅伸治坂本冬美によるSMIとして出演するという話がでた。
SMIのリハーサルには細野晴臣も顔を出してアイデアを出した。
ロックの生まれた日のSMIはカヴァー曲を7曲演奏して好評だったことで、音源をレコーディングするという企画が持ち上がった。
忌野清志郎細野晴臣をプロデューサー兼メンバーとして迎え入れて細野晴臣忌野清志郎坂本冬美によるHISが結成された。

ところで細野晴臣は1969年にエイプリル・フールでメジャー・デビュー。
この時、22歳だった。
忌野清志郎は1970年にRCサクセションでメジャー・デビュー。
この時、19歳だった。

坂本冬美忌野清志郎からイベント ロックの生まれた日に出演しないか、と声をかけられた。
引き受けたら「セーラー服を着てもらう」と言われたという。

アルバム
HIS 
日本の人

1991年7月リリース。
カヴァー5曲とオリジナル9曲の全14曲を収録。

逢いたくて逢いたくて は園まりのカヴァーで、作詞 岩谷時子、作曲 宮川泰
原曲は1962年のザ・ピーナッツの 手編みの靴下。
ザ・ピーナッツ主演のミュージカル 私と私 の挿入歌で、演出を担当した竹内伸光の書いた詞に岩谷時子が手を加えた曲だった。
1966年に岩谷時子による新しいタイトル・新しい歌詞がつけられて園まり のシングルとしてリリースされた。
手編みの靴下 の時はヒットしなかったが、逢いたくて逢いたくて は大ヒットしたらしい。

恋のチュンガのオリジナルは作詞・作曲 ペレス・プラード
1961年に水島哲の日本語詞で小林旭がカヴァーした。
HISの恋のチュンガはその時の日本語詞で細野晴臣が歌った。

パープル・ヘイズ音頭のオリジナルはジミ・ヘンドリックス
日本語詞は忌野清志郎、春日博文による。
坂本冬美によると、パープル・ヘイズ音頭の制作時、忌野清志郎細野晴臣はチョコレートを食べながら作ったらしい。

その他のカヴァー曲は日本語詞を忌野清志郎が手掛けた。
HISのテーマは作詞・作曲 HIS。

日本の人は作曲 細野晴臣、作詞 忌野清志郎
オリジナルは細野晴臣によるCM曲のインスト 中国の人。
コインシデンタル・ミュージックの収録曲で一番新しい曲だった。
HISでは忌野清志郎が歌詞をつけて歌った。

夜空の誓い は作詞・作曲 忌野清志郎、中曽根章友、
渡り鳥 は作詞・作曲 忌野清志郎小林和生
他は作詞・作曲 忌野清志郎

日本の人

1994年には神崎ゆう子のシングル 誰もいないXmas を細野晴臣がプロデュース。
作詞・作曲を忌野清志郎細野晴臣で手掛けた。

神崎ゆう子
誰もいないXmas
作詞・作曲 忌野清志郎細野晴臣
編曲 細野晴臣
コーラスアレンジ コシミハル

2005年になって坂本冬美のシングル Oh, My Love ~ラジオから愛のうた~ / 幸せハッピー をリリース。
坂本冬美のヴォーカルも細野晴臣の自宅兼スタジオにてレコーディングされ、そのレコーディング日には忌野清志郎は自転車でスタジオまでやって来たという。

坂本冬美
Oh, My Love ~ラジオから愛のうた~
作詞 忌野清志郎
作曲 細野晴臣

坂本冬美
幸せハッピー
作詞 忌野清志郎
作曲 細野晴臣

2006年にはアルバム 日本の人 はリマスター盤が発売された。
また、この年にはHISはライヴ・イベントやテレビに出演している。
そのライヴ・イベントは忌野清志郎のイベント、新ナニワ・サリバン・ショー。
ナニワ・サリバン・ショーは2001年・2004年・2006年と開催されて、その映像を使用して2011年11月には映画化された。
Blu-rayやDVDでも発売され、幸せハッピー、Oh,My Love~ラジオから愛のうた のステージを観ることができる。

2006年2月25日、大阪城ホールにておこなわれた 新ナニワ・サリバン・ショー。
細野晴臣忌野清志郎は学生服で、坂本冬美はセーラー服で3人は手をつないで登場し、パープル・ヘイズ音頭、Oh,My Love~ラジオから愛のうた~、500マイル、Pom Pom蒸気、幸せハッピーを披露した。
Pom Pom蒸気のヴォーカルは細野晴臣が担当。
その後、NHK BSでその時の パープル・ヘイズ音頭 と 500マイル が放送されたことがある。

忌野清志郎はHISの他にも忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSで出演。
ちなみに他にも矢野顕子斉藤和義仲井戸“CHABO”麗市山下久美子、BEGINなどが出演した。
個々の持ち曲のほかにも清志郎の曲をカヴァーしたり、清志郎と共演したりした。

2020年1月には 忌野清志郎トリビュートライブ ナニワ・サリバン・ショー Oh!RADIO~五十年ゴム消し~ がエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催された。

アルバム 日本の人 は2016年12月にもCDで再発され、アナログ盤化された。
その時のCD盤には Oh, My Love ~ラジオから愛のうた~ と 幸せハッピー もボーナス・トラックとして収録された。
2012年には幸せハッピー が斉藤和義によってカヴァーされ、ドラマ 幸せハッピー のエンディングテーマとして使用された。
斉藤和義の幸せハッピーはシングル ワンモアタイム 、ベスト盤 歌うたい25 SINGLES BEST 2008~2017に収録された。

アルバム 
MEDICINE COMPILATION

1993年3月リリース。 
全10曲を収録。

細野晴臣の当時の自宅のスタジオであるラクーンで制作された。
再生YMOの前にレコーディングが行われた。

LAUGHTER MEDITATIONはコシミハル・作詞、細野晴臣、ケイ中山・作曲。
QUIET LODGE EDIT、SAND STORM EDIT は 細野晴臣、ケイ中山、寺田康彦・作曲。
MEDICINE MIX は細野晴臣清水靖晃・作曲。
AMBIENT MEDITATION #3はララージ・作曲。
LAUGHTER MEDITATION、DEIRAが好き。
再生YMOの前に制作されていて、テクノドン 録音時の模様を記したYMO本 テクノドン には 出来上がったばかりの MEDICINE COMPILATION のCDを細野晴臣坂本龍一に手渡すところも記されていた。

LAUGHTER MEDITATION

個人的にはアルバム omni Sight Seeing の後にようやく出たアルバムだから、めっちゃ楽しみにして買った。
地味めなアルバムだけどまあまあ好きかな。

2009年にはリマスター盤がデジパック仕様で発売された。
2020年のレコードの日にアナログ盤でリリースされた。
国内では初のアナログ盤化。
2枚組LP。
レコードの日の翌日には砂原良徳によるリマスタリングSACDハイブリッドで発売された。

リミックス・アルバム
MENTAL SPORTS MIXES

1993年にリリース。
全8曲を収録。
アルバム ommi Sight Seeing と MEDICINE COMPILATION からのリミックス曲に、未発表曲 ARABIC1(CAVE OF LIFE MIX) を含む

当時は海外でアナログ盤が発売された。

個人的にはリリース当時に一応、聴いただけ。
Laugh-gasのリミックスとかめっちゃ期待していたのだけど。
その後、MENTAL SPORTS MIXESは再発売とか基本的にされていない。
海外では2009年になってアナログ盤が再リリースされた。

シングル
HAS KURIYA
LOVE, PEACE & TRANCE

1994年12月リリース。
LOVE, PEACE & TRANCEは遊佐未森甲田益也子小川美潮、そして細野晴臣によるユニット。
細野晴臣がプロデューサーを務めた。
収録曲は全3曲。

1. はしゃマンダラ (HUSH-A MANDALA NI PALI)
作詞・作曲 福澤諸
2. 暗闇のささやき (WHISPERS IN THE DARK)
作詞・作曲 トーマス・ニューマン
3. はす・クリア (HASU KRIYA)
作詞・作曲 福澤諸

アルバム
LOVE, PEACE & TRANCE
LOVE, PEACE & TRANCE

1995年1月リリース。
全12曲を収録。
スリーヴケース仕様。
細野晴臣は5曲で作曲、ほかは福澤諸、dip in the pool、killing timeという面々が作曲。
あとランディ・ニューマンのカバー曲も。

2009年にはリマスター盤がデジパック仕様にて発売された。

2021年にはオランダのニューエイジ系再発レーベル MUSIC FROM MEMORY よりHeisei No Oto: Japanese Left-Field Pop From the CD Age (1989-1996)が発売され、Yeelenが収録された。
Heisei No Otoは佐藤準、横川理彦、橋本一子、野中英紀、菊池圭介、POiSON GiRL FRiEND、細野晴臣が作曲した 井上陽水 の Pi Po Pa など全16曲が収録された。
Heisei No OtoはCD盤には全17曲、LPは2枚組で全16曲が収録された。

菊池圭介のレトロ・エレクトリックなんて元々は1996年のアパレルのLois CRAYON (ロイスクレヨン)の非売品レコードに収録されていた曲ですよ。

コンピレーションCD
École

1995年1月リリース。
全12曲を収録。

サウンド&レコーディング・マガジン誌のオーディション企画 Ecole de 細野晴臣 の優秀曲を集めたコンピレーションCD。
要は読者が曲を応募して、それらを細野晴臣が選曲してマスタリングしたCD。

senoo名義で収録されたSo Heavenly.は当時、大学生だった妹尾武による曲。
senooとしてプロデビューし、セノオタケシあるいは実名でピアニスト、作曲家として活動している。
村上文浩名義で収録されたMIKOを収録。
MIKOもHeisei No Otoにも収録された。

1996年には細野晴臣のレーベル デイジーワールドの
コンピ Daisy World TourにLIGHT IN DARKENESS名義のSaoで参加。
その後は村上フミヒロやLIGHT IN DARKENESS、
ASLEEP(アスリープ)名義の活動歴がある。

冬野ユミはEcole de 細野晴臣 以前にピアニスト・作曲家としてプロデビューしていた。
現在もテレビドラマなどで活動している。
ユニットBANANAとして活動した当時、BANANAとして Ecole de 細野晴臣 に密林の河で参加して選ばれた。
密林の河はÉcoleに収録された。

冬野ユミは2024年の(つまり今年1月からはじまった)大河ドラマ 光る君へ の音楽を担当している。
光る君へ のサントラVol.1は1月31日に発売された。

アルバム
細野晴臣 + ゴウ・ホトダ ビル・ラズウェル 寺田康彦
N. D. E

1995年4月リリース。
全8曲を収録。
N.D.Eとは Near Death Experience の略したもので、臨死体験を意味したもの。
NAVIGATIONSは細野晴臣清水靖晃・作曲。
残りの曲は 細野晴臣・作曲。
うまく説明ができないのだけど、STRANGE ATTRACTOR の盛り上がるようなフレーズが好き。

あと HELIOTHERAPY が好き。

1995年当時には海外でもCDで発売された。
1995年5月には国内では6曲入りのアナログ盤(12インチ・シングル)も発売された。
アナログ盤にはCDには未収録のRAIN DREAMが収録。
2023年6月にはアナログ盤がヨーロッパで2枚組LPとして発売された。
この輸入盤は日本国内ではほぼ10,000円で売られていたと思う。
オリジナルのCD通りの全曲を収録した。

アルバム 
GOOD SPORT

1995年9月リリース。
ユニバーシアード 1995年福岡大会に使用された式典音楽のCD盤。
全10曲を収録。
このCDはタワーレコード でのみ扱われていた。
時々、ディスクユ⚪オンやブック⚪フなど中古CDを見るのだけど、これまで GOOD SPORT の中古って見たことがない。
現在、GOOD SPORTは配信で購入できるし、テクノテクノしていないけど、基本はシンセの音で構成されているのが不思議。

FANFARE と A COLLAGE OF LIFE は細野晴臣コシミハルの共作。
あとは全曲、細野晴臣による作曲。
11分に及ぶ troy (the videoman) という曲もある。
アルバムの音像的には「あー、確かに細野晴臣の音楽」と思った。
流石だと思った。

good sport mix

sacred runner

アルバム
NAGA
ナーガ

1995年10月リリース。
全11曲を収録。
1992年~1994年に複数のテレビ番組で使用された音楽の編集盤。
Sherpaのみコシミハル・作曲。
Jado がカッコよい。

Seasons も好き。

Angkor Vatはテレビ番組 アンコールワットのテーマ曲として使用された。
マブイ・ダンス、マブイ・ダンス#2をモチーフとした曲。
Serpent Cloud は15分に及ぶ曲。

アルバム
細野晴臣ビル・ラズウェル
Interpieces Organization

1996年2月リリース。
全7曲。
ラストのBushのみ細野晴臣・作曲。
あとは細野晴臣、ラズウェルによる共作。
全7曲のうち3曲はサムシング・ワンダフル、Terre Thaemlitz、サワサキ・ヨシヒロによるリミックス。
レコーディングにはテツ・イノウエも参加した。

ビル・ラズウェルってピート・ナムルックともアルバム出していたんだよな。

アルバム
swing slow
swing slow

1996年10月リリース。
ハリー細野Jr.とコシミハルによるswing slowのアルバム。
全14曲を収録。

Good Morning,Mr.EchoのオリジナルはJane Turzy with Remo Biondi Orchestra。
UREIやユニバーサル・オーディオの開発で知られるエンジニアのビル・パットナムが作曲に関わった。

Good Morning,Mr.Echo
作詞・作曲 Belinda・Bill Putnam

Jane Turzy with Remo Biondi Orchestra

当時はアナログ盤で25cm盤/10inch盤が発売された。
全6曲収録のミニアルバムで、CDには収録されなかった Caravanのカヴァーが聴ける。
Caravanはデューク・エリントン、ファン・ティゾール・作曲。
歌ではなくて、コシミハルの語り(?)が入っている。

2021年9月30日にはリマスター盤が発売された。
その際にジャケットが変更され、新たにミックスおよびマスタリングは細野晴臣・自身による。
Time Scan 1がTime Scan 2021になり、Time Scan 2はカットされ、Paradise ver.2はParadise ver.3になり、Bycycle Built For Two  、Caravan 、 I'm Leaving It All Up To You (Demo)  が追加収録された。
アナログ盤は2021年12月22日に2枚組でリリースされた。
YouTubeにはswing slowのページがあって、アルバム swing slow のオリジナルと2021 mixの両方が聴ける。

ボックス HOSONO BOX 1969-2000にはswing slowの音源が3曲収録された。
ディスク2にCaravanとGood Morning, Mr.Echo、ディスク3にVOO DOO SURFER。

Kay Nakayamaプロデュースによるコンピレーション・シリーズ、CHILLSCAPE。
90年代後半に発売されたが、その第1弾、CHILLSCAPE COMPILATION,Vol.1 INTO THE SOFTは
1996年7月にリリースされた。
Kay NakayamaのSOMETHING WONDERFULの全7曲が収録された。
細野晴臣はPARADISE ver.1を提供した。

デイジーワールド・ディスク daisyworld discs。
1996年にスタートした細野晴臣・主宰の音楽レーベル。
そういえばボックス HOSONO BOX 1969-2000、細野晴臣の歌謡曲~20世紀BOXもデイジーワールド・ディスクからリリースされた。
スケッチ・ショウもデイジーワールドにもデイジーワールドのマークが入っていて、販売はcutting edgeよりだった。

今となってはデイジーワールドの最大のトピックとしては 星野源 のアルバムだったかもしれない。
ただし、発売したのはビクターから。
星野源 の初期のアルバム には デイジーワールド / ビクタースピードスターと併記してあった。
アルバムでは Stranger まで。
シングル くだらないの中に は デイジーワールド/ ビクタースピードスター ときちんと記されていた。

コンピレーションCD
 Daisy World Tour

1996年12月リリース。
全12曲を収録。
デイジーワールド・ディスクとして第一弾に発売された。
プロデュース・選曲は細野晴臣
swing slowは2曲、Etherscape と Daisy 、HATのOrganic Mangoを収録。

アルバム
HAT
Tokyo-Frankfurt-New York

1996年12月リリース。
全8曲を収録。
細野晴臣、アトム・ハート、テツ・イノウエによるユニット。
ぜーああしし
全曲インストで、細野晴臣、テツ・イノウエ、Atom Heartによる作曲。

アトム・ハートのセニョール・ココナッツでは後にクラフトワークのカヴァー・アルバムやYMOのカヴァー・アルバムをリリースした。
YMOのカヴァー・アルバム プレイズYMO には細野晴臣坂本龍一高橋幸宏テイ・トウワが参加した。

Tokyo-Frankfurt-New Yorkは同年5月にはドイツでリリースされていて、日本盤はジャケットが異なり、新たにリマスタリングされた。

コンピレーションCD
Summer Of Rainbow 97

1997年7月リリース。
イベント Summer Of Rainbow 97の出演者の曲を集めたコンピCD。
全9曲を収録。
細野晴臣はBiogenic Frequencyを提供。
Biogenic Frequencyは後には HOSONO BOX 1969-2000のDISC3に収録された。

1987年8月22日~24日にはデイジー・ワールド・ミュージアム東京都現代美術館で開催された。
デイジー・ワールドのミュージシャンによるビデオやサウンドインスタレーションを展示。
初日には東京都現代美術館内でデイジー・ワールド所属アーティストによるライヴが行われた。
細野晴臣swing slowにて参加した。

シングル
ヴァガボンド&ハリー
Who wants the Hula-Hoop ?

1997年12月リリース。
全3曲を収録。

1. Who wants the Hula-Hoop?
2. Christmas was late
3. Who wants the Hula-Hoop ? (instrumental version)

細野晴臣はWho wants the Hula-Hoopで、ヴォーカルを、Christmas was Late !!!には声というかボヤキを担当した。

Who wants the Hula-Hoop?

作詞(英語詞)はインスタントシトロン片岡知子、作曲は岡田崇。
途中で細野晴臣の普通のヴォーカルも聴けるが、ほとんどは細野晴臣の声を変調したものだと思う。

Who wants the Hula-Hoop ?のCDは普通のCDケースではなく、ハガキを二つ折りにしてCDを挟んでビニール・パッケージに入っていた。
Christmas was late!は後にHOSONO BOX 1969-2000のDISC3に収録された。
アナログ盤も自主制作で5インチ盤・500枚がリリースされた。
A面にWHO WANTS THE HULA-HOOP? (short version)、B面にWHO WANTS THE HULA-HOOP? (Harry's vocal another take) を収録。

アルバム
ミックスマスター・モリス、ジョナ・シャープ
Quiet Logic

1998年2月リリース。
全6曲を収録。
1997年にミックスマスター・モリスとジョナ・シャープの来日公演が行われ、その後に細野晴臣のスタジオ、Quiet Lodge にて録音されたアルバム。
Wakarimasen、Dr. Gauss / Yakan Hiko (Night Flight)
の作曲には細野晴臣も加わっている。
デイジーワールドからCDとカセットテープで発売された。

2024年5月にCD盤/アナログ盤2枚組でリリース。
この再発盤では ミックスマスター・モリス、ジョナ・シャープ、細野晴臣 という三者での名義になったよう。

アルバム
HAT
DSP Holiday 

1998年6月リリース。
Malihini Meleのみトラディショナル。
他は細野晴臣、テツ・イノウエ、Atom Heartによる作曲。

コールドカットのLet Us Replay!の日本盤は1998年10月リリースされた。
海外盤にはリミキサーとして参加したのはコーネリアスくらいで、日本盤にはその他にも日本人アーティストが参加した。
細野晴臣高橋幸宏坂本龍一砂原良徳など。
細野晴臣はRubaiyat (Haruomi Hosono Remix)でリミキサーを務めた。

スクーデリア・エレクトロ石田小吉と寺田康彦が主宰するインディ・レーベル、THINK SYNCのコンピレーション盤 、POP GOES ON ELECTRO。
1998年7月23日リリース。
POP GOES ON ELECTROはジャケットに新版 電気的行楽Iと書かれていた。
スクーデリア・エレクトロ村上ユカ、スノー・モービルズなどによる全12曲が収録され、細野晴臣はEscを提供した。
Escは8分を越える曲。

手塚治虫の生誕70周年のトリビュート・アルバム、ATOM KIDS Tribute to the king O.T.。
1998年11月リリース。
全17曲を収録し、手塚作品の主題歌のカヴァー9曲と手塚作品をモチーフとして作成された8曲からなる。
細野晴臣はOmukae de gonsuを提供した。
Omukae de gonsuは2000年リリースのHOSONO BOXのディスク3にも収録された。

ちなみに1991年に山下達郎が自身のアルバム ARTISAN に アトムの子という曲を収録した。
山下達郎はちょうど手塚治虫が亡くなったことを知ってこの曲を作ったらしく、歌詞カードにはTribute To King "O.T."という記述もある。
手塚治虫の長女るみ子はそのことを知ったことが、このコンピCDを制作するきっかけだったと語っていた。

アルバム
Harry&Mac
Road to Louisiana
ハリーとマック
ルイジアナ珍道中

1999年10月リリース。
細野晴臣久保田麻琴によるアルバム。
久保田麻琴にとっては自らのヴォーカルで歌ったのは20年ぶりのことだったとか。
東京、ロサンゼルス、ニューオリンズの三箇所でレコーディングが行われた。
細野晴臣は作曲したのはNight Shadeくらい。
Choo Choo Gatta Gotto '99とPom Pom Jokiはセルフ・カヴァー。
あとは久保田麻琴による作曲かカヴァー曲。
金延幸子の 時にまかせて もカヴァーされた。

Night Shade
作詞 Mark Bingham、細野晴臣
作曲 細野晴臣久保田麻琴

2021年6月にはリマスター盤がリリースされた。

ボックス
HOSONO BOX 1969-2000
 
2000年3月9日、リリース。
CD4枚組。
ディスク1はHARRY SINGING (1969-1978)として中学生時代、ブルー・モンクを自宅のピアノでカヴァーした音源、バッファロー・スプリングフィールドのMr.Soulをバンド スージー・クリーム・チーズ(細野晴臣鈴木茂林立夫)でカヴァーした音源、小坂忠のありがとう、はっぴいえんどYMO以前の細野晴臣のソロ曲など全20曲を収録。

ディスク2はHARRY SINGING AND PLAYING (1978-1996) としてYMOやソロ曲、swing slowの楽曲など全15曲を収録。ら
ディスク3はHARRY PLAYING (1978-1998) として
コズミック・サーフィンのソロ名義のヴァージョン、ソロ名義やグループ名義のインスト曲など全16曲を収録。
ディスク4はODDS AND ENDS (1969-2000) として
グリーン・バック・ダラーはオックス・ドライヴァーズが1965年3月25日、ファミリー・ジャンボリーより日仏会館にて、YMOが1980年4月23日、写楽のイベントで日本武道館にて収録したものを細野晴臣が編集したもの。
はっぴいえんどの 手紙(風をあつめて のファーストバージョン)の未発表セッショントラック。
パーティー、ろっかばいまいべいびい は1975年10月29日、目黒区民センター の細野晴臣トロピカル・コンサートでのライヴ音源。
北京ダック から"Sayonara", The Japanese Farewell Songまでは1976年5月8日、チャイナ・レストラン同發新館 中華街ライブ より細野晴臣ティン・パン・アレーでのライヴ音源。
DRESSED UP から RUM & DUCK までの3曲は1976年10月アルファ・スタジオで録音された未発表セッション。
プリオシーヌのインストゥルメンタル・バージョン、映画 ほしをつぐもの のメイン・テーマ、レーザー・アクティヴ・ソフト ゴクウ の バビロンの空中庭園 、ロイヤリティ・フリー音源集 anony に収められた Drag The Beat など全13曲を収録。

購入特典としてCOMPACT BOOKが付いた。
細野晴臣へのインタビューなどが載っていた。
個人的には当時、この手の特典をもらえる大型CD店で買った。
その大型CD店は2007年位?に閉店してしまった。
数年後にはその本店含め系列店がまとめて閉店してしまったのは悲しかったな。 

オムニバスCD
MUJI BGM1980-2000

2000年6月リリース。
無印良品の店内BGMを収録したオムニバスCD。
無印良品の店頭のみで購入できた。
CD3枚組(CD aからcとされている。)で細野晴臣の作品はCD aの冒頭のOriginal BGM、TALKING -BGM ver.-の2曲のみ。
それぞれが15分以上ある曲。
MUJI BGM1980-2000は他には新津章夫(CDには新津彰夫となっている。)、モダンパストラル、Dr.Kプロジェクト(← 徳武弘文 によるユニット。)、蓜島邦明、セラフィムによる曲を収録。
BGM 2からBGM 25はサブスクで配信されるようになったのに…。
TALKINGのオリジナルは細野晴臣のカセットブック 花に水 に収録されていた。
1983年には無印良品の店内BGMとして使用されていて、1984年9月にカセットブック(カセットテープ+冊子)としてリリースされた。

2019年にヴァンパイア・ウィークエンドの 2021 にて使用されたことから、2020年にカセットブック 花に水 はレコードの日2020で再発された。
その後、花に水 は配信で購入できるようになった。
花に水 は現在ではYouTube細野晴臣ページでも聴ける。

GROOVE DYNASTYは林立夫が企画・プロデュースしたイベントで、1999年からはじまった。
2000年10月27日、GROOVE DYNASTY 2000は国際フォーラムAにて行われた。
Tin Panのほか村上"ポンタ"秀一、沼澤尚村石雅行、真矢、SUGIZO相川七瀬西脇辰弥、KEIKO、BIG HORNS BEE大貫妙子宮沢和史マルコス・スザーノが出演した。

Tin Pan
GROOVE DYNASTY 2000
国際フォーラムA
2000年10月27日

1. Travellin' Mood 
2. 機関車 
3. I Believe in You 
4. Bon Temp Rouler
 
Travellin' Mood ではヴォーカルは細野晴臣
機関車、I Believe in You、Bon Temp Roulerのヴォーカルは小坂忠
久保田麻琴はギターで、高橋祐子はアコーディオン大貫妙子はBon Temp Roulerのコーラスで参加した。

アルバム
Tin Pan 
ティンパン

2000年11月リリース。
Tin Panは鈴木茂細野晴臣林立夫によるバンド。
松任谷正隆は不参加だった。
ゲストとして小坂忠矢野顕子大貫妙子高野寛中村一義、さらに忌野清志郎大滝詠一が参加した。

Fujiyama Mama、Queer Notions、Travellin' Moodはカヴァー曲。
Starlight Strutは細野晴臣による作詞。
細野晴臣が作曲としてクレジットされたのは76 Tearsのみ。

Hand Clapping Rhumba 2000は作詞・作曲 大滝詠一、Tin Pan & 忌野清志郎
オリジナルは大滝詠一のアルバム NIAGARA MOON の収録曲。
Hand Clapping Rhumba 2000に参画することになり、大滝詠一は「ボーカルトラックだけサンプリングして渡すから、あとは好きにやってよ」と言っていたらしい。
大滝詠一ともう一人のヴォーカリストによる疑似デュエットにすると決まり、そのもう一人には忌野清志郎が参加することになった。
忌野清志郎は2時間ほどで自身の歌うパートの歌詞を書き上げた。
Hand Clapping Rhumba 2000のヴォーカルには大滝詠一忌野清志郎、そして曲の終盤には細野晴臣が加わっている。

Flying Pick BluesとHand Clapping Rhumba 2000とカヴァー曲以外はTin Panによる作曲。

Tin Panは2000年12月20日、東京・NHKホールにてコンサートを行った。
この日は久保田真琴佐橋佳幸佐藤博浜口茂外也吉田美奈子大貫妙子高野寛忌野清志郎がゲストで出演した。

Tin Pan
Tin Pan CONCERT 1975/2001
東京NHKホール
2000.12.20

1. Been Beat
2. Queer Notions ※ 
3. Fujiyama Mama ※
4. Starlight Strut ※
5. Flowers
6. 週末 ← 吉田美奈子
7. 突然の贈り物 ← 大貫妙子
8. Travelin' Mood ← 久保田真琴
9. Occapella ← 久保田真琴
10. Pom Pom 蒸気 ※
11. 機関車 ← 小坂忠 コーラス 吉田美奈子
12. ほうろう ← 小坂忠
13. Lady Pink Panther ※※
14. ソバカスのある少女 ※※
15. 北京ダック ※
16. ブラック・ピーナッツ ※
17. Bon Temps Rouler ← 久保田真琴
18. Hand Clapping Rhumba 2000 ← 忌野清志郎

アンコール1
19. 東京ラッシュ ← 高野寛
20. さよならアメリカさよならニッポン

アンコール2
21. Growth

※ヴォーカル 細野晴臣
※※ヴォーカル 鈴木茂