細野晴臣の omni Sight Seeing を気に入ったあと、1990年にアルファ・レコードのベスト盤CD 決定版 細野晴臣ベスト・セレクション をちょうど出たくらいの時に購入した。
細野晴臣はソロではアルファ時代には、アルバム はらいそ、アルバム フィルハーモニー、シングル 三国志のテーマ とあとザ・ベスト・オブ・ビデオ・ゲーム・ミュージック くらいしかリリースしなかったはず。
決定版 細野晴臣ベスト・セレクション でも アルバム はらいそ、フィルハーモニー の楽曲と三国志のテーマ で占められていたもの。
ジャケットにはなんというか、あまり印象に残りにくい絵が描かれていた。
このベスト盤では はらいそ の「この次はモア・ベターよ!」がカットされていた。
ラスト2曲には 夢見る約束 と ウォリー・ビーズ が収録されていた。
この2曲が特に印象的だったな。
決定版 細野晴臣ベスト・セレクション が出た後、すぐに テイチクからノン・スタンダードとモナドのCD群が再発されたと記憶している。
確か一枚2000円くらいで再発され、価格的にも買いやすかった。
・S-F-X
・コインシデンタル・ミュージック
・マーキュリック・ダンス
・パラダイス・ビュー
・エンドレス・トーキング
・銀河鉄道の夜
テイチクの社長であった 南口重治 は夢枕に 細野晴臣 が立っていたことから、当時 YMO を散開したばかりの 細野 を招聘することに。
細野晴臣はテイチクでノンスタンダードとモナドというレーベルを立ち上げることになった。
ノンスタンダード・レーベルからは 細野晴臣 の Making of NON-STANDARD MUSIC/Making of MONAD MUSIC が第一弾として1984年11月にリリースされた。
翌月にはS-F-Xをリリース。
CD版のS-F-Xは翌1985年の2月に発売された。
CD版のS-F-Xには Making of NON-STANDARD MUSIC/Making of MONAD MUSIC 収録曲も収められ、BODY SNATCHERSがBODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)に差し替えとなった。
BODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)は英語詞で歌われ、MIXもかなり異なる。
BODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)はめちゃカッコいい曲だった。
個人的にはBODY SNATCHERSに(SPECIAL MIX)とついていたのが気にはなっていたけれど、BODY SNATCHERS のオリジナルがあったとは知らなかった。
S-F-XのLP盤の BODY SNATCHERS の内容もそんな変わらないのだろうとか思っていた。
2000年にHOSONO BOX 1969-2000を購入したときに、初めてオリジナルの BODY SNATCHERS を聴いた。
歌詞は日本語が多く、ミックスとか全然違う。
まさか触手ニュルニュル~♪と歌われていたとは…。
正直、BODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)のがめちゃカッコいいと思う。
2001年になってMaking of NON-STANDARD MUSIC / Making of MONAD MUSIC と S-F-X がそれぞれ再発された。
オリジナルLP(12inch)の通りの内容でCDが再発されたわけだ。
流石にグロビュール本は復刻されていないけど。
BODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)はその時以降CD化されていないはず。
HOSONO BOX にはBODY SNATCHERS(SPECIAL MIX)を収録して欲しかったな-。
この(SPECIAL MIX)と F.O.E でのRETURN OF BODY SNATCHERSとではほぼ差が無いと思っているのだけど、違いは間奏のリズムの連打のとことか?
Non-Standard Mixture は7分を越える曲。
はじめて聴いたときからなんとなく聴いたことがあると思ってたのだけど、初出当時はナムコのCMに使われていたようだ。
当時はまったく意識してなかったけど、私もCMで耳にしていたんだろう。
ALTERNATIVE 3 第3の選択 は「よくわからない曲だな」と思いながらめっちゃ聴いたわ。
DARK SIDE OF THE STAR 地球の夜にむけての夜想曲 もめっちゃ好き。
Making of NON-STANDARD MUSIC / Making of MONAD MUSICのアナログ盤発売当時はオールカラー176ページ グロビュール本 が同封された。
え、オールカラー176ページ!
いまだに見たことないのでちょっと見てみたい。
銀河鉄道の夜。
アニメ映画 銀河鉄道の夜 のサントラ。
宮沢賢治 の 銀河鉄道の夜 を ますむらひろし がコミック化したのを劇場アニメ化。
監督・杉井ギサブロー。
サントラ収録曲では4曲を越美晴・作曲。
星めぐりの歌 は宮沢賢治・作曲。
ここではネジ巻き?されたような編曲がされていた。
あとは細野晴臣が作曲。
銀河鉄道の夜 の細野晴臣 (と越美晴)のサントラは一般でもかなり評価が高いようだ。
個人的には メイン・タイトル、プリオシン海岸、エンド・テーマ「銀河鉄道の夜」が特に好き。
このサントラは2018年に 銀河鉄道の夜・特別版としてCD2枚組でリリースされた。
燐光の原 も聴き入ってしまった。
モナド・レーベルは当初、新人や若手の作品もリリースする予定だった。
結果的には細野晴臣のアルバム4点のみのリリースにとどまった。
コインシデンタル・ミュージック は当時、細野晴臣によるTVのCM曲を集めたアルバム。
すべてCMのために作られた曲だけど、銀河鉄道の夜〜ピアノ・ヴァージョン は例外じゃないかな、と思う。
中国の人 は後にHISで 日本の人 としてリメイクされ、歌詞がついて忌野清志郎が歌った。
ピエトロ・ジェルミはコインシデンタル・ミュージック収録のために新録されたロングヴァージョン。
CM使用時のテレビ音源が残っていて、大貫妙子のCM&TVテーマ集 TAEKO ONUKI WORKS 1983-2011 CM / TV Music Collectionに収録されていて、大貫妙子のナレーション、細野晴臣のセリフも聴ける。
個人的には コインシデンタル・ミュージック収録曲では ノルマンディア、サヨコスカッティ、マジンガーH が好き。
特に サヨコスカッティ、めっちゃ好き。
コインシデンタル・ミュージックはモナドの4枚ではいちばん聴いた。
ちなみにコインシデンタル・ミュージック収録曲はYEN時代に作曲されたものも含む。
例えばサヨコスカッティはLDKスタジオで作られた。
マーキュリック・ダンス。
モナドの4枚ではいちばん聴いていない一枚。
パラダイス・ビュー。
冒頭の The Image Of A Paradise 、ラストの The Paradise View が好き。
Wheels On Fire、The Truck On The Sea もよく聴いたなー。
映画は1990年くらいに映画館じゃないところで上映されたのを見に行った。
映画を見た建物は確か1階が居酒屋だったのだけど、あれは一体何の建物だったのだろうか?
確かその居酒屋のなかを通ったところに階段があり、階段を上った3階か4階で映画 パラダイス・ビューは上映された。
その後、その建物には行ったことはない。
ビデオとか別にして個人的には映画館以外で映画を見たのは、学校の体育館とこの時だけだと思う。
お金もちゃんと取られたもの。
エンドレス・トーキング。
イタリア、ジェノヴァ市で開催されたジャパン・アヴァンギャルド・オブ・ザ・フューチャー展に出品された13体のオブジェからそれぞれ流されるエンドレス・テープの音楽を細野晴臣に依頼された。
細野晴臣は当時製作していた 銀河鉄道の夜 のレコーディングを一日だけ中断して13曲を作りあげた。
13曲の収録曲にはMaking of NON-STANDARD MUSIC/Making of MONAD MUSIC の ミディアム・コンポジション や 銀河鉄道の夜 の曲をモチーフにしたような曲も。
細野晴臣と野中英紀(元インテリア)、西村昌敏(西村麻聡。のちにフェンス・オブ・ディフェンス結成。)によるF.O.E。
FRIEND OF EARTHの略らしい。
F.O.Eの曲はHOSONO BOXや星野源や小山田圭吾による細野晴臣のベスト盤でも選曲されていない。
個人的にも聴き返したことが少ない。
細野晴臣では黒歴史化されているような。
THE WORLD OF F.O.E
FRIEND OR FOE? と DECLINE OF O.T.T をCD1枚に収録した編集盤。
個人的にはおそらくF.O.Eではじめに聴いたのはこれだと思う。
FRIEND OR FOE?
WORLD FAMOUS TECHNO POPでは歌詞にKRAFTWERK、DAF、OMD、YMOの名前があって歌われている。
クラフトワークのTRANS-EUROPE EXPRESSではデビッド・ボウイやイギー・ポップの名が歌われていたけど、そのあたりを参考したのだろうか。
越美晴の声も印象的。
BODY SNATCHERSやSTRANG LOVEが再演されている。
STRANGE LOVE (Fonk Version)では野中英紀の声が結構目立っている。
OTT MANIFEST。
細野晴臣によるラップは ラップ現象 からあるけど、その過剰な音ぶりはOTT MANIFESTが頂点だと思う。
DECLINE OF O.T.T
細野晴臣が作曲で絡んでいるのは DANCE HALL のみ。
なお、作曲は細野晴臣・野中英紀と共作。
F.O.E. SEX,ENERGY & STAR
細野晴臣の黒歴史。
F.O.E.のライヴはジェームス・ブラウンの前座という暴挙だった。
細野晴臣はのちに 「つらかった」「あれがきっかけで事務所を辞めたしね」と語っている。
(細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた)
JBのカヴァーのSex Machine、ドクター・ジョンのカヴァーのRight Place Wrong Time であとは野中英紀や西村麻聡によるオリジナル。
ジェームス・ブラウン、メイシオ・パーカーJr.、アントン・フィアーが参加。
あと、コシミハルも数曲で参加している。
細野晴臣の作曲がないのがさみしい…。
JBの武道館の楽屋において細野晴臣は忌野清志郎と初対面している。
1990年のローリング・ストーンズ来日公演の楽屋でも細野と忌野清志郎は同席していた。
忌野清志郎とはHIS(細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美)結成に発展していくことに。
アルバム SEX,ENERGY & STARのトラックダウン終了後に細野晴臣は雪で転んで骨折してしまう。
その月末にはテイチクとの契約更新があったのだが、細野は契約更新をしなかった。
ノンスタンダード・レーベルからはその後もしばらくリリースが続いた。
例えばブルー・トニックの12inch シングルやアルバムがリリースされたが、細野晴臣はまったく関わりがないはず。
細野晴臣は 吉田喜重・監督 による映画 人間の約束 の音楽をレコーディングしている。
人間の約束 のサントラはリリースされていない。
そのサントラからはのちに Ohenro-San がアルバム ommi Sight Seeing に収録されている。
4月には「滑って転んで」と細野が歌った12inch シングル COME☆BACK がリリースされている。
President BPM (近田春夫)の12inchシングルとして。
COME☆BACKの名義は F.O.E. featuring HARUOMI HOSONO with President BPM and SEIKOH ITOH 。
作詞は いとうせいこう、高木完、近田春夫(TIKADAHARO
名義)、細野晴臣。
作曲・編曲は細野晴臣。
ちなみにB面の曲には細野は関わっていない。
細野晴臣はFOEのアルバム Sex, Energy And Starのミックス後の帰り道で雪道で滑って転んで骨折してしまった。
ノン・スタンダード、モナド時代の終焉である。
SEX,ENERGY & STARは、個人的には2008年になってタワー⚪コードで紙ジャケCD化されたのをはじめて購入した。
2002年にはマーキュリック・ダンス、パラダイス・ビュー、エンドレス・トーキング、コインシデンタル・ミュージックの4枚を収めたボックス・セット MONAD BOX が発売された。
MONAD BOX 。
収録のCD4枚はそれぞれ紙ジャケ化されて収められていた。
一応購入したけど、久しぶりに一度聴いただけだったと思う。
2008年にはS-F-X、銀河鉄道の夜、F.O.EのSEX,ENERGY & STAR、THE WORLD OF F.O.Eが紙ジャケ化されている。
同時にモナドの4枚のCDも紙ジャケ化され、この4枚はタ⚪ーレコード限定で発売された。
この紙ジャケのなかでは SEX,ENERGY & STAR だけ買った。
何故ならそれまで SEX,ENERGY & STAR は持っていなかったから。
2019年には ノンスタンダードのBOXが発売された。
non-standard collection ノンスタンダードの響き。
選曲・監修は鈴木惣一朗。
細野晴臣、ピチカート・ファイブ、ワールドスタンダード、アーバンダンス、SHI-SHONEN、越美晴、ミカド。
ノンスタンダード・レーベルのアーティストの作品からCD4枚組の全64トラックが収められた。
64トラックには曲ではないものも含まれているが。
この中には細野晴臣の未発表曲2曲も。
あくまのはつめい と 北極。
あくまのはつめい はBODY SNATCHERSのデモ曲。
ボーカルもまったく入っていない。
細野晴臣の未発表曲に惹かれて購入したのだけど、正直買わなくてもよかったかも…。
ブックレットがまあよかったという印象。
以前書いている途中でメンテナンスの時間だったために書いたけど保存できなかった 細野晴臣 について その2、ようやく書けた。
その時書いたものとはまったく違うものとなったのだけど。