細野晴臣 の提供曲について

ずっと 細野晴臣について その2とかその3とかを記そうと思っているのだけど、以前に誤って記事を消去してしまってからなかなか書けないでいる。

細野晴臣 は提供曲が多くあり、そのほとんどの曲は 細野晴臣の歌謡曲〜20世紀BOX -細野晴臣提供楽曲集- というボックスセット(CD6枚組 / 全114曲収録)にまとめられている。
このボックスはDISC3のイモ欽トリオ/ティーンエイジ・イーグルスに不備があり、ディスク交換が行われていた。
私はディスク交換する間がなかったのでそのままなのだけど今からでも交換とかしてもらえないだろうか?
というわけで小室哲哉の提供曲について記したのに続いて、細野晴臣の提供曲について記してしまおう。

個人的にはおそらく初めて聴いた細野晴臣による提供曲は、イモ欽トリオハイスクールララバイだった。

イモ欽トリオ
ハイスクール・ララバイ
作詞 松本隆
作曲・編曲 細野晴臣

欽ドン!良い子悪い子を普通の子 は当時、普通に見ていたはず。
そこへこの曲ですよ。
まさに初期のYMO直系の音とイモ欽三人の振り付けが受けた。
この曲はザ・ベストテンでも1位となり大ヒット。
テレビ局をまたいでイモ欽トリオは様々な番組にも出演していた。
次に山下久美子の赤道小町ドキッ。

山下久美子
赤道小町ドキッ
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 大村憲司

CM曲だったらしい。
これもザ・ベストテンで見た記憶がある。
この曲はドラムに高橋幸宏、ギターに大村憲司
そしてその大村憲司が編曲している。
個人的には当時、何かのバラエティ番組のエンディングで使われていた記憶があるのだけど。

細野晴臣松田聖子の楽曲も担当した。

松本隆はまず、アルバム Silhouette~シルエット~の 白い貝のブローチ の作詞を担当した。
松本隆松田聖子のシングル 白いパラソル の作詞を担当し、以降はしばらく松田聖子のほとんどの歌詞を担当するようになった。
松田聖子の楽曲を大瀧詠一呉田軽穂松任谷由実)が作曲したのも、松本隆から頼んだらしい。
そして細野晴臣も。
アルバム Candy でブルージュの鐘、黄色いカーディガンを作曲。

松田聖子
ブルージュの鐘
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 大村雅朗

松田聖子
黄色いカーディガン
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 大村雅朗

そしてシングルではまず 天国のキッス
B面の わがままな片思い も細野晴臣が作曲を担当。

松田聖子
天国のキッス
作詞 松本隆
作曲・編曲 細野晴臣

松田聖子
わがままな片思い
作詞 松本隆
作曲・編曲 細野晴臣

ガラスの林檎
作詞 松本隆
作曲・編曲 細野晴臣+大村雅朗

シングル ガラスの林檎は後に両A面となった。
ちなみにSWEET MEMORIES大村雅朗・作曲。

そして ピンクのモーツァルトのAB面。

松田聖子
ピンクのモーツァルト
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 松任谷正隆

松田聖子
硝子のプリズム
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 松任谷正隆

中森明菜の禁句も。

中森明菜
禁句
作詞 売野雅勇
作曲 細野晴臣
編曲 細野晴臣+荻田光雄

禁句はテレビでたくさん見ていたはずだけど、後年あらためてCDで聴いたときは驚いた。
だってあまりにテクノ歌謡なアレンジだったから。
もっと普通の歌謡曲だと思っていた。

そして安田成美の風の谷のナウシカのAB面。
当時、私は仲の良い友人とだいたい毎日下校していて、別れ際になっても数十分とか延々と話をしていた。
ある日、その友人が映画 風の谷のナウシカ を見に行った話をしていたのを覚えている。
ちなみに当時は宮崎駿・監督とか知らなかった。
この頃はまだ宮崎駿の名は一般的に知名度とかなかったはず。
すでに未来少年コナンとかルパン三世 カリオストロの城とか見ていたのだけど。
個人的にはルパン三世カリオストロとはだいぶテイストが異なる ルパンVS複製人間 も好き。
ルパンVS複製人間の監督は吉川惣司
(ちなみに ルパンVS複製人間 は当時はただの ルパン三世 というタイトルで上映された。)

安田成美の風の谷のナウシカは、浜村淳のサタディ・バチョンで聴いていて個人的にもお気に入りだった。

安田成実
風の谷のナウシカ
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 荻田光雄

安田成実
風の妖精
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣
編曲 白井良明

ちなみにこの曲は映画 風の谷のナウシカ では一切使用されていない。
シンボル・テーマソング とされている。
ただ、この曲は映画の予告編とかでは流れていたようだ。

これらのヒット曲が細野晴臣・作曲だと知ったのは後のこと。
omni Sight Seeingを聴いて細野晴臣にとても興味を持ったあと、実はあの曲もこの曲も細野晴臣・作曲だったと知った。
おそらく書籍の OMNI SOUND で細野晴臣の提供曲が記されていたので知ったのだと思う。
以降、少しずつ細野晴臣の提供曲を聴くためにCDを集めていた。
例えばイモ欽トリオ アルバム ポテトボーイズNo.1 を買ったのを覚えているもの。

小坂忠は90年代の後半から2000年代はじめになってアルバムを購入した。
アルバム HORO とか peace3 とか PEOPLE とか Early Daysとか。 
小坂忠ではじめに買ったのはアルバム HORO。
peace3 は機関車の再録が入っていたから購入した。
高橋幸宏の1991年のライブアルバム a night in the next LIFEには ありがとう や 機関車 がカヴァーされてて、先にこちらを聴いていた。
ちなみに機関車は小坂忠 作詞・作曲。
(あと a night in the next life には はらいそ もカヴァーされている。もちろん 細野晴臣 のカヴァー曲。)
アルバム HORO はリマスターを含めて計3回購入している。
アルバム Early Days は小坂忠の初期のアルバム3枚から選曲されたアルバム。
ここで初めて機関車の初期バージョンを聴いた。
アルバム HORO 収録バージョンと違っていて驚いた記憶がある。
アルバム HORO は後にはバックの演奏はそのままにボーカルのみ新録されたHORO2010、アルバムまるごとライブで演奏し、その模様が録音されたライブアルバム HORO 2018 SPECIAL LIVE がリリースされた。
小坂忠にとって アルバム HORO は重要なアルバムと位置付けられている。
アルバム HORO は1975年に発売された。
細野晴臣によるプロデュース。
収録曲のほぼ半数が細野晴臣・作曲。
矢野顕子鈴木晶子・名義)・作曲の つるべ糸などを含む。
矢野顕子はつるべ糸を自身のアルバム いろはにこんぺいとう でやませ(東風)と改題して発表しており、同アルバムでは ほうろう をカヴァーしている。
あと、HORO 収録の しらけちまうぜ は 東京スカパラダイスオーケストラ feat. 小沢健二 によりカヴァーされている。
小坂忠は ほうろう をアルバム PEOPLEでも再録しており、アルバム HORO、アルバム PEOPLE それぞれのほうろう はいずれも20世紀BOXに収録されている。

20世紀BOXでは他に シーナ&ロケットのユー・メイ・ドリーム、小池玉緒の三国志 ラヴ・テーマ、アポジー&ペリジー月世界旅行、真空キッス、堀江美都子キテレツ大百科森高千里のミラクルライト あたりが好きな曲。
森高千里のシングル ミラクルライトはB面のミラクルウーマンで作曲を担当。

シーナ&ロケット
ユー・メイ・ドリーム
作詞 柴山俊之
作曲 鮎川誠 細野晴臣

[855059 ]

小池玉緒
三国志ラヴ・テーマ
作詞・作曲・編曲 細野晴臣

アポジー&ペリジー
月世界旅行
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣

アポジー&ペリジー
真空キッス
作詞 松本隆
作曲 細野晴臣

森高千里
ラクルライト
作詞 森高千里
作曲・編曲 細野晴臣

森高千里
ラクルウーマン
作詞 森高千里
作曲・編曲 細野晴臣
 
ラクルライトは、細野晴臣は2007年にアルバム FLYING SAUCER1947 に MIRACLE LIGHT としてセルフカバーした。