YMO について その5

グラス・バレーのベスト盤 遥かなる光芒 -35th ANNIVERSARY BEST- のDisc2の収録曲が発表された。

Disc 2(Blu-ray

  • Live at INK STICK, SHIBAURA. FACTORY, Apr. 27th. 1987-

01.OPENING
02.白い旋律
03.DANCE IN THE HEAVEN
04.FREEZIN’
05.MORNING PLEASURE
06.MOON VOICE
07.CYNICAL SKY
08.SHAKE IT DOWN

  • Music Videos-

01.FREEZIN’
02.輝くほとりに
03.STYLE
04.MY LOVER
05.TV SHOP BOY
06.TRUTH
07.瓦礫の詩人
08.灰色のオリオン
09.ハッピネス
10.WE CAN DO  

11.IDENTITY CRISIS -Live at SHIBUYA KOKAIDO, Jun.3rd.1989-
12.星のジョーカー -Live at SHIBUYA KOKAIDO, Jun.3rd.1989-
13.灰色のオリオン -Live at NAKANO SUNPLAZA, Jul.2nd.1990-

デビューから一ヶ月してはじまった全国ツアーの最終日に収録され、当時関係者のみに配られたライブ映像も。
ファースト・アルバム(ミニ・アルバム)GRASS VALLEYリリースから間もない時期だった。
この時、すでにMOON VOICEが披露されている。
って9月にシングル MOON VOICEはリリースされたから、この時には出来上がっていたのか。
ところでMOON VOICEっPVなかったっけ?
なぜMOON VOICEのPVが収録されないのか…。

あと、TM NETWORKのHow Do You Crash It?threeが配信された。
あれ?
How Crush?のリリースが告知されると思っていたのだけど。
まあ、あと一曲新曲があるみたいだし、そのうち発売はされるのだろう。

1999年にYMOのリマスター盤が一斉に発売された。
各アルバムには細野晴臣のインタビューが載っていた。
個人的にはリマスターされたアルバムすべてを購入した。
実はライブ盤 アフターサーヴィスはそれまで買ったことがなかったのだけど、ここで初めて購入してしまった。
ブライアン・イーノがミックスしたコンプリート・サーヴィスは買っていたけど。
YMOのリマスター盤が発売時、特典でちょっとしたブックレットをもらった。
他にもステッカーや缶バッジとかも。
このあたりのノベルティは店舗によっていろいろ貰えたと思う。
同時に細野晴臣完全選曲監修のベスト盤、YMO GO HOME ! がリリースされた。
CD2枚組で、初回盤にはスリーヴ・ケースがついていた。
YMO GO HOME ! はYMO初の公式ベスト盤。
これまでのYMOのベスト盤にはメンバーが関わったことはなかった。
YMO GO HOME ! は細野晴臣・選曲ゆえか、比較的、細野・作曲の楽曲が多めだし、個人的にはINSOMNIAが選曲されているあたり良いベスト盤だと思う。
個人的には好きな曲はだいたい選曲されていたし。
ただし。
過激な淑女、そしてシングル 君に胸キュン。のB面のカオス・パニックが収録されていないのが不満。
この二曲はオリジナル・アルバムには未収録だから…。
あと中国女がオリジナルではなくて、写楽祭で演奏されたアコースティック・ヴァージョンだったことも不満。

2000年には高橋幸宏選曲・監修によるライブ・ベスト盤ONE MORE YMO
ウィンター・ライヴ1981で録音された3曲がこれまで未発表だったライブ音源。
このあたりが聴きものかな。
ONE MORE YMOはのちにボックス L-R TRAX Live&Rare Tracksにも収録された。
また、ONE MORE YMOは2007年にはジャケットが変更されて再リリースされた。
買ってしまった…。
未だに未開封のまま飾りになっているはず。

IndoはPre YMO&Various Artistsという名義で発売された。
インドは、ファースト・アルバムを制作した時に途中で作るのをやめてしまった曲。
高橋幸宏によるドラムも録音されていた。
作曲者である細野晴臣は、ソロ・アルバム フィルハーモニーでこの曲にダビング作業を加えるもこの時も完成しなかった。
1998年になって倉庫よりマルチテープが発見され、細野は楽曲を完成させるとして5組のアーティストにリミックスを依頼。
そして細野自身もリミックスしたInDo 2000、さらにオリジナルに若干のミックスを施したInDo 1978と、アルバム Indoは全7曲のアルバムとして発表された。

スケッチ・ショウについてもここに記しておく。
スケッチ・ショウにはアルバムやライブに坂本龍一が参加したりして、HAS、HASYMOとかのちのYellow Magic Orchestraの活動に密接に関係があると思われるので。

当初、高橋幸宏がソロアルバムを制作するにあたり細野晴臣をプロデューサーとして迎えたものの、途中から高橋・細野のユニットのアルバム制作に発展。
当初はオーディオ・スポンジというユニット名義でアルバムを発表するつもりだったが、この時の社会情勢的に狂牛病の問題があったことから、ユニット名義をスケッチ・ショウとすることに。
まず、スケッチ・ショウはコンピレーション・アルバム Strange Flowers Vol.1にGOKIGEN IKAGA 1・2・3で参加。
細野晴臣・作曲のスネークマンショーの咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3 をリメイク。
オリジナルでは小林克也が咲坂守、伊武雅刀が畠山桃内というキャラクターを演じていた。
伊武雅刀宇宙戦艦ヤマトデスラーの声で「ふっふっふ。ヤマトの諸君」とかやっていた。
伊武雅刀は実際に、宇宙戦艦ヤマトデスラーの声優だったもの。
ちなみに1980年までは伊武雅之という名義だった。
以降は伊武雅刀になっている。
GOKIGEN IKAGA 1・2・3では、細野晴臣高橋幸宏がボーカルを担当し、歌詞も以前とは変更されている。
「うるせーぞ!この野郎!」など様々な声も聴こえる。
GOKIGEN IKAGA 1・2・3はのちにアルバム オーディオ・スポンジにも収録された。
Strange Flowers収録時からさらにアレンジされて「うるせーぞ!この野郎!」などは消えている。

アルバム オーディオ・スポンジ

坂本龍一テイ・トウワも参加していた。
Wonderful To MeやSupereme Secretは坂本龍一・作曲の楽曲。
他に、Do You Want To Marry Meは映画 セシルの歓びの挿入歌のカヴァー、ザ・サークルのTurn Down Dayのカヴァー、マックス・スタイナーのTheme From A Summer Placeのカヴァー。
Do You Want To Marry Me、オリジナルのヴォーカルはピンク・フロイド加入前のデヴィッド・ギルモア
ギルモア、こんな仕事もやっていたのか。
Theme From A Summer Place(夏の日の恋)は映画 避暑地の出来事 のテーマ曲。
パーシー・フェイスによるカバー・ヴァージョンが有名になった。
たしかFM番組ジェット・ストリームでよくかかっていたから聴いたことはある人も多いのでは?

オーディオ・スポンジ、個人的にはリリース当時はかなり頻繁に聴いたアルバム。
Turn Turn、Theme From A Summer Placeが特に好き。
Turn TurnはPVも作られた。

Turn Turnを脳内で再生すると、サビのあとにNon-Standard Mixtureのサビのあとのシンセのフレーズがくっついてしまうのだけど、私だけだろうか?
個人的にはアルバム オーディオ・スポンジをリリース後に行われたライブに行った。
2002年12月3日、渋谷AX。
この日のライブの模様はのちにWild Sketch ShowとしてDVD化された。
パンフを購入したのを覚えている。
パンフでは高橋幸宏細野晴臣がムキムキのボディになっていたのだよな。
この時のスケッチ・ショウのライヴ、WILD SKETCH SHOWは渋谷AXで12月3日・8日・9日に渋谷AXで、12月5日になんばハッチで行われた。
ライブではアルバム オーディオ・スポンジ収録曲のほかにいくつか新曲が披露され、新曲はだいたい後にミニアルバム tronikaに収録された。
Chronographもめちゃよかった。
高橋・細野の振り付けがメチャ印象的だったZoetropeはスタジオ音源化されなくて、音としてはライブDVDで確認できる。
YMOの曲も演奏された。
灰色の段階 を演奏したり、斬新なアレンジのジャム(Pure Jam)が印象的。
ライブで最後に演奏された細野晴臣のソロ曲 はらいそ は予定なく演奏されたようだったけど、実際はどうだったのだろう?

スケッチ・ショウ
WILD SKETCH SHOW
渋谷AX
2002年12月3日

0. YMOメドレー

1. Reform
2. Ekot
3. Do You Want tM Marry Me
4. Supreme Secret
5. Night Talker
6. Ohotzka
7. Theme from A Summer Place
8. Wilson
9. Gradated Grey
10. Wonderful To Me ← 坂本龍一
11. Chronograph ← 坂本龍一

12. Turn Turn
13. Microtalk
14. Flying George
15. Return
16. Zoetrope
17. pure Jam

アンコール
18. Cue ← 坂本龍一
19. 中国女 ← 坂本龍一
20. はらいそ ← 坂本龍一

高橋幸宏
細野晴臣

小山田圭吾
堀江博久
田中純
徳武弘文
権藤知彦

VJ 高木正勝

ゲスト
坂本龍一

この時のライブ、DVD化されてよかった…。
ライブ冒頭の高橋幸宏細野晴臣のコント(?)みたいな挨拶とかもきちんと収録されていたし。
ちなみにライブには坂本龍一がゲスト(冒頭の高橋幸宏細野晴臣のコントのときにも登場していた。)で、そしてギターには徳武弘文と小山田圭吾
以下に小山田圭吾がスケッチ・ショウのライブに参加したいきさつについてしばし記す。

高橋・細野はコーネリアスのアルバム Pointを気に入っていたらしい。
NHK-FMのスケッチ・ショウのミュージック・パイロットという番組で高橋幸宏細野晴臣が出演していた。
そしてゲストとして出演したのが小山田圭吾
このとき高橋幸宏小山田圭吾に「コンサートがあるんだけど、一緒にやりませんか~?(笑)」と。
これがきっかけで小山田圭吾はスケッチ・ショウのライブに出演することになる。
このラジオでは小山田圭吾は小学生の頃、リアルタイムでYMOを聴いていたとも語っていた。
ちなみに1992年に発売されたYMOのボックス、テクノ・バイブルのブックレットには小山田圭吾(談)で「YMOについてはよく知らないので、言うことはありませんが、高橋幸宏さんとは隣でボーリングをしたことがあります」と記されていた。
ミュージック・パイロットに出演した後、小山田はスケッチ・ショウのライブはもちろん、YMOのライブにも参加したり、METAFIVEのメンバーとなった。

ミニアルバム tronika

2003年2月リリース。
全曲、作曲はSketch Show
収録曲ではchronographが圧倒的に好き。

このミニアルバムでは小山田圭吾がchronographとekotで
リミックスの仕事している。
3月には ekot / chronograph として12インチ・シングルで発売された。
A面にekot、chronograph、B面にはekot、chronographのそれぞれcorneliusによるリミックスを収録。

アルバム LOOPHOLE

2003年11月リリース。
アルバム オーディオ・スポンジではカヴァー曲もあったが、LOOPHOLEでは全曲オリジナル曲。
MARSとATTENTION TOKYOはSketch Show+坂本龍一・作曲。
他の作曲はSketch Show名義。
FLY ME TO THE RIVER、STELLAが特に好き。

STELLAは2002年に福澤もろが亡くなったことをうけて書かれたらしい。
福澤もろへの追悼の意を込めて細野晴臣が作詞した曲。
細野晴臣単独のライヴでもSTELLAは演奏されていた。
2004年1月には12インチ・シングルがリリースされた。
A面にMARS、FLAKES、B面にATTENTION TOKYO、PLANKTONと全4曲。

ところでアルバム LOOPHOLEの輸入盤をタワー⚪コードかレ⚪ファンで見たことがある記憶がある。
輸入盤の見た目は国内盤とそっくり。
見た目には同じ仕様に見えた。
あまりにも国内盤と差がなかったので買わなかったのだけど。

2021年になってスケッチ・ショウのアルバム audio sponge、ミニアルバム tronika、アルバム LOOPHOLEをセットにしてボックスとしてリリースされた。
初回限定盤にはDVD WILD SKETCH SHOW -SKETCH SHOW LIVE 2002- 付き。
当然のごとく購入したけど、スケッチ・ショウってもう20年くらい経っていたのね。
このボックスではaudio sponge、tronika、LOOPHOLEは3枚のアルバムとして扱われていたと思う。
個人的にはtronikaはミニアルバムと思っているから違和感がある。
だってtronikaの収録曲はアルバム LOOPHOLEとかぶってるし、内容的にもやはりミニアルバムだと思うのだけど。

V.A. スペースインベーダー大作戦。
スペースインベーダー25周年の記念として発売された企画盤。
ゲームで使用されていた9音の効果音をアーティストが使用して作成された14曲を収録。
スケッチ・ショウはBACK IN THE SPACE AGAINを提供。
1分に満たない曲だけど、これ大好き。

2004年には'''sketches & notations'''...SKETCH SHOW REMIXES...をリリース。
リミックスか…と思って買ってないわ。
現在、YouTubeにスケッチ・ショウのページがあり、そこで聴ける。
リミックスは個人的にはやっぱり聴かないけどな!

(追記)
sketches & notations'''...SKETCH SHOW REMIXES、買ってないと記したけど、先日、自室を掃除してたら出てきた。
しかも、未開封だった…。
買った店舗の値札まで貼っていた。
とりあえず値札は取りのぞいた。