DEPECHE MODE について その2

⬆を記したのは2年以上前。
私としては当時はデペッシュ・モードについて記すのはこれで十分かな、と思っていた。
けれど、個人的にはひとつ大事なことに触れていない…。

あれから2年以上経って当時とはこのブログの書き方とか大分変わってしまったと思う。
以前の方がいいのでは?と思う一方、やはり進化したはずの現在の方がいいとも。

ところでデペッシュ・モード について その3 もすでにけっこう書き進めているんだよな…。

1977年、まだ学生だったアンディ・フレッチャー(愛称 フレッチ)とヴィンス・クラークがNo Romance In Chinaというバンドを組んでいた。
フレッチがベース、ヴィンスがヴォーカルとギター担当していた。
そこへ友人のロバート・マーロウが加入した。
マーティン・ゴアはその頃、アコースティック・デュオでギターを弾いていた。
1979年、ヴィンスとマーティン、マーロウに友人の
ポール・レッドモンドを加えてThe French Lookとして活動をはじめた。
ロバートがヴォーカル、マーティンがギター、ヴィンスとポールがシンセを担当した。
1980年になるとヴィンス、マーティン、フレッチでComposition of Sound を結成。
そしてデイヴ・ガーンを加えてデペッシュ・モードとなった。

デペッシュ・モード
1981年、サム・ビザールのコンピレーション・アルバム に フォトグラフィック が収録された。
これがデペッシュ・モードにとって初公式音源。
サム・ビザールのコンピ、それこそタイトルが サム・ビザール・アルバム 。
サム・ビザールとしては契約アーティストなしでリリースしたコンピレーション・アルバム。
デペッシュ・モードのほかにもザ・ザ、ソフト・セル、ブランジェ、B-ムービーなどの作品が収録された。
ブランジェってもしや、ターザン・ボーイをヒットさせたグループ?と思ったのだが、全然違った。
ターザン・ボーイはバルティモラだった。
完全に勘違い。
ブランジェは2011年に再結成され、その後リリースされるアルバムの数とかは怒濤の一語につきる。
インストアルバムとかもあるけど。
デペッシュ・モードのフォトグラフィックはファースト・アルバム スピーク&スペルにも収録されたが、再レコーディングされたもの。
サム・ビザール・アルバムに収録された フォトグラフィック は1998年にリニューアルで再リリースされた ザ・シングルズ 81>85 に収録された。

同じく1981年、雑誌 FlexiPopに付いたソノシートデペッシュ・モードのSometimes I Wish I Was Deadが収録された。
A面にはデペッシュ・モードの Sometimes I Wish I Was Dead 、B面にはファッド・ガジェットの King of the Flies。
Sometimes I Wish I Was Dead はその後、再録されて
アルバム Speak & Spell に収録された。
タイトルは I Sometimes Wish I Was Dead と変更された。
Sometimes I Wish I Was DeadのFlexiPop収録バージョンは2020年に12インチ・シングルで再発したボックスセット Speak & Spell | The 12" Singles のソノシートとして復刻された。
復刻されたソノシートのB面にはもちろんファッド・ガジェットのKing of the Flies。
デペッシュ・モードYouTubeにもSpeak & Spell | The 12" Singles があって、Sometimes I Wish I Was Dead(FlexiPop! Mix)も聴ける。

でも、流石にKing of the Fliesはなかった。
ファッド・ガジェットのYouTubeは公式にあるが、
King of the Fliesはない…。
ファッド・ガジェットだって所属はミュート・レコードなんだよな。

ミュート・レコードのダニエル・ミラーがファッド・ガジェット(1979年にミュート・レコードと契約済み)のライヴの前座でデペッシュ・モードのステージを見たことで、その後のデペッシュ・モードおよびミュート・レコードの未来が変わることになる。
デペッシュ・モードはミュート・レコードと契約を交わした。

Dreaming of Me

1981年1月に発売されたファースト・シングル。
デペッシュ・モードは当時メンバー全員がまだ19歳だった。
このファースト・シングルには12インチシングルのリリースはなかった。
次のNew Lifeから12インチシングルが当たり前にリリースされる。

カップリング曲は Ice Machine 。

New Life

1981年6月に発売されたセカンド・シングル。
この曲がスマッシュ・ヒットとなる。

New Life 

New Life (Remix)

カップリング曲はShout!。

Shout!(Rio Mix)

Just Can't Get Enough

1981年に発売されたサード・シングル。
New Lifeよりもチャートで最高位を更新した。

カップリング曲はAny Second Now。

アルバム ニュー・ライフ
原題は Speak & Spell

1981年10月に発売されたファースト・アルバム。
2曲を除いて、全曲をヴィンス・クラークが作曲。
Tora! Tora! Tora!、Big Muff の2曲はマーティン・ゴアが作曲した。

翌11月にはヴィンス・クラークはすでにデペッシュ・モードを脱退した。
ソングライターを失ったデペッシュ・モードは残された3人でマーティン・ゴアの曲で成功していくことになる。

アルバム ニュー・ライフは2006年にはCollecters Editionで発売された。
CD+DVDという仕様。

See You
1982年1月にリリース。
3人になってからの初シングル。
See You は7インチ、12インチのエクステッド・ヴァージョン、アルバム収録ヴァージョンと3ヴァージョンある。

カップリング曲はNow, This Is Fun。

Now, This Is Fun (Extended Version)

The Meaning of Love

1982年4月にリリース。

カップリング曲はインストのOberkorn (It's a Small Town)。

Oberkorn (It's a Small Town) (Development Mix)

Leave in Silence

1982年8月にリリース。

カップリング曲はExcerpt From: My Secret Garden。

Further Excerpts From: My Secret Garden

アルバム ア・ブロークン・フレーム

1982年9月にリリースされた。
プロデューサーはダニエル・ミラー、デペッシュ・モード
ヴィンス・クラークが脱退後でメンバー3人によるアルバム。
マーティン・ゴアはソングライターとしてプレッシャーがすごかった、と語っている。
マーティン・ゴアは1曲をのぞいて全曲の作詞・作曲を担当した。
Shouldn't Have Done Thatはデイヴ・ガーンとマーティン・ゴアによる共作で、ヴォーカルもそのふたり。
Nothing to Fearはインスト。

ところで、アルバム ブロークン・フレーム 録音時、アラン・ワイルダーはすでにツアー・メンバーとして採用されていたが、まだ正式なメンバーではなかった。

2006年にはCollecters Editionが発売された。
1枚目のCDにはシングルBサイド曲を追加収録。
2枚目のディスクがDVD。

Get the Balance Right!

1983年1月にリリースされた7枚目のシングル。
このシングルからアラン・ワイルダーが正式加入。
カップリング曲のThe Great Outdoors!の作曲はマーティン・ゴア、アラン・ワイルダーによる共作。
同年にはアルバム コンストラクション・タイム・アゲイン がリリースされたが、Get the Balance Right!はアルバムには未収録。
1984年に北米のみでリリースされたベスト盤 People Are People、1985年にリリースされたベスト盤 シングルズ 81→85 の1998年の再発盤に収録された。

カップリング曲はThe Great Outdoors!。
12インチ・シングルにはTora! Tora! Tora!" (Live, recorded 25 October 1982 at Hammersmith Odeon in London)も収録された。

Everything Counts

1983年7月リリース。

カップリング曲はWork Hard。

Work Hard [East End Remix]

アルバム コンストラクション・タイム・アゲイン

1983年8月にリリースされたサード・アルバム。
プロデュースはダニエル・ミラー、デペッシュ・モード
北米盤CDは10曲目としてEverything Counts のロング・ヴァージョンが収録された。
アラン・ワイルダーはTwo Minute Warning と The Landscape Is Changingを作曲。
その他の作詞・作曲はマーティン・ゴア。
Everything Countsはデイヴ、マーティン、アランによるヴォーカル。
Shameはデイヴとマーティンによるヴォーカル。
Pipelineではマーティン・ゴアがヴォーカルを担当。
デペッシュ・モードがサンプリングやメタル・パーカッションを導入したのはこのアルバムから。
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの影響らしい。
でも、叙情性を感じさせるメロディに硬質なメタル音の融合した音は世界的な人気になっていく。
ところで、ジャケットでハンマーを振り上げているのはダニエル・ミラーらしい(笑)

2007年にはCollecters Editionが発売された。
1枚目のCDにはアルバム未収録曲(Get the Balance Right!とシングルB面曲)を追加収録。
2枚目のディスクがDVD。

Love, in Itself

1983年9月リリース。

カップリング曲は Fools 。
作曲はアラン・ワイルダー

Fools (Bigger) 

12インチ・シングルのカップリングには

Just Can't Get Enough (live)
A Photograph of You (live) 、
Shout! (live)
Photographic (live)

が収録されたものも。

ベスト盤 ピープル・アー・ピープル

1984年に北米のみでリリースされたベスト盤。
全9曲が収録された。
9曲目はEverything Counts (In Larger Amounts)。←12インチ収録ヴァージョンが収録。

People Are People

1984年3月リリース。

カップリング曲はIn Your Memory

In Your Memory (Slik Mix) 

Master and Servant

1984年8月リリース。

カップリング曲は (Set Me Free) Remotivate Me

(Set Me Free) Remotivate Me (Slavery Whip Mix) 

(Set Me Free) Remotivate Me(Release Mix)

]

アルバム サム・グレイト・リウォーズ。

1984年9月リリース。
プロデュースはダニエル・ミラー、デペッシュ・モード、ガレス・ジョーンズ。
If You Wantはアラン・ワイルダーが作曲。
他は全曲マーティン・ゴアが作曲。
It Doesn't Matter、Somebodyはマーティン・ゴアによるヴォーカル。
Something to Do、People Are People、Blasphemous Rumoursはデイヴ・ガーンとマーティン・ゴアがヴォーカル。

Something to Do

Something to Do、好きでよく聴いていた。

2006年にはCollectors Editionをリリース。
CD+DVD仕様。

Blasphemous Rumours / Somebody

1984年10月リリースの両A面シングル。
Somebody はリミックス・ヴァージョンが収録された。
7インチ・シングル、12インチ・シングルにはEverything Counts、Told You So、Ice MachineやTwo Minute Warning、Somebodyのそれぞれのライヴ・ヴァージョンが収められたものも。

Shake the Disease

1985年4月リリース。
ベスト盤 ザ・シングルズ 81→85、キャッチング・ウィズ・デペッシュ・モードの先行シングル。

カップリング曲はFlexible。

Flexible (Remixed Extended)

12インチシングルのカップリング曲は他にもSomething to Do" (Metalmix)、Master and Servant" (Live)。

It's Called a Heart

1985年9月リリース。
ベスト盤 ザ・シングルズ 81→85、キャッチング・ウィズ・デペッシュ・モードの先行シングル第2弾。

カップリング曲はFly on the Windscreen。
 

Fly on the Windscreen (Extended) 

ベスト盤 ザ・シングルズ 81→85

1985年10月にリリースされたベスト盤。
LPには全13曲、CDにはThe Meaning of Love、Somebody を加えた全15曲を収録。

1998年にはザ・シングルズ 81>85としてPhotographic (Some Bizzare version)とJust Can't Get Enough (Schizo mix)の2曲が追加収録された。
音源がリマスターされ、ジャケットが変更されて再リリースされた。 
ちょうど出たばかりのザ・シングルズ 86>98とジャケットもお揃いにした感じ。
ちなみにザ・シングルズ 86>98はCD2枚組。
ザ・シングルズ 81>85とザ・シングルズ 86>98のセットがスリーヴ・ケースに入れて売っていたと思う。

ベスト盤 キャッチング・ウィズ・デペッシュ・モード

1985年、北米のみでリリースされたベスト盤。
ベスト盤 ピープル・アー・ピープル に収録された曲以外から選曲された。
ジャケットの写真はザ・シングルズ 81→85と同じ。

私が大学生になってCDを買いはじめた頃、よく分からなかったからピープル・アー・ピープル、ザ・シングルズ 81→85、キャッチング・ウィズ・デペッシュ・モードとこの時期のベスト盤を全部買ってしまったんだよなー。
当時は日本のタワー⚪コードは米国の資本だったからだろうか?
ちなみに当時のタ⚪ーレコードではアーティスト名の入った敷板が例えばキュアーだったら Cure,The とか、ジョン・レノンだったら Lennon,John だったんだよなー。