DEAD END について

おかしい。
大滝詠一について記そうと準備していたのだけど、いつの間にかDEAD ENDに代わっていた。
DEAD END は初期3枚のアルバムのアナログ盤が再発 / アルバム ZERO については初アナログ化されたばかりだけど、たぶんそのこととは関係ない。

私がすでに美少年としての片鱗をのぞかせていた中学生の頃。
毎週、サタディ・バチョンを聴いていた。
サタディ・バチョンは土曜日の深夜2時間のAM番組。
浜村淳とアシスタントの女性によって進行した番組で、最初に新作映画を浜村淳が紹介というか独特の話法でほぼあらすじを話し、番組中でリクエストでかかるのはアニメソング。
番組の話題はさまざまで豊富。
怪談やヘビーメタル音楽の話などもあった。

私が美少年だった高校生だった頃には、ヘビメタバンド、デッド・エンドの名前はすでに知れ渡っていた。
自主制作のアルバム DEAD LINEが2万枚売れた話は美少年だった私も知っていたもの。
DEAD END の名前くらいしか知らなかったし、アルバム DEAD LINEを聴いたことはなかったのだけど。

アルバム DEAD LINEは1986年に発売された。
この時のドラムはTANO。
TANOはDEAD LINEのプロデュースも手掛けた。
アルバム DEAD LINE収録曲はDefinitive Urgeを除く全曲をTAKAHIROが作曲。
Definitive UrgeはCOOL JOEが作曲した。
レコーディングの末期にギタリストがTAKAHIROからYOUに交代。
Definitive Urge以外のギターソロはYOUが弾き直した。
あと、FrenzyとThe AwakeningのバッキングもYOUが弾いた。
Spider in The Brain、Back in The Shadow、Sacrifice of The VisionPerfume of Violence、Beyond The ReincarnationのバッキングはTAKAHIROが弾いたのが残された。
DEAD LINEはLP盤では全8曲だったが、CD盤ではライブで配布されたソノシート REPLICA と DEAD LINEのピクチャーレーベル版の特典ソノシートの WORST SONG の音源を収録した全10曲。
なお、DEAD LINEのピクチャーレーベル版の特典ソノシートには WORST SONG が2種類収録された。
YOUがギターを担当したのと、TAKAHIRO がギターを担当したの。
TAKAHIROがギターを担当した WORST SONG は、このソノシート以外では音源化されていない。

個人的にはDEAD LINE を聴いたのは2000年代に入ってからだったと思う。
CDを中古でブック⚪フで見つけて買って聴いたし、2009年にリマスターされ、特典DVD付きのを買った。

アルバム GHOST OF ROMANCE
ドラムのTANOが脱退し、MINATOが加入後にDEAD ENDはメジャーデビュー。
その第一作がアルバム GHOST OF ROMANCEだった。
PHANTOM NATION 、THE GODSEND、DEAD MAN’S ROCK の3曲はMORRIEによる作曲。
DECOYはCOOL JOEによる作曲。
他の全曲はYOUが作曲した。
なお、アルバム GHOST OF ROMANCE は1987年12月に全米でもリリースされた。

DEAD ENDのメジャー・デビュー・アルバム GHOST OF ROMANCEは2009年の再発盤を買ったときにはじめて聴いた。
再発盤では10曲目にソノシート Grave Of The Shadow の音源が追加されていた。

そもそも私がDEAD END に興味を持ったのは1988年にリリースされたアルバム shámbara が雑誌でレビューされていて、岡野ハジメ プロデュースというのを見たから。

当時、私はバンド PINK が大好きだったもの。
アルバム shámbaraは発売後すぐにCDを買ったはず。
そして2009年にリマスター盤が再発されたときもすぐに購入した。

アルバム shámbara。
NIGHT SONGのみCOOL JOEによる作曲。
他の全曲はYOUによる作曲。
これまでのDEAD END はヘビメタバンドだったが、このアルバムではHR/HMをベースとしつつもこの時にはもはやDEAD ENDはヘビメタバンドではなかった!

EMBRYO BURNING、NIGHT SONG、LUNA MADNESS、I CAN HEAR THE RAINがめっちゃ好き。

アナログ盤は Serpent Silver と Luna Madness が収録されず全8曲であった。

2009年にはリマスター盤が再発され、シングル BLUE VICES とそのB面 WIRE DANCER が追加収録された。

なお、アルバム shámbaraは発売当時には全米でもリリースされていた。

アルバム ZERO。
shámbaraに続きプロデュースは岡野ハジメ
エンジニアはスティーヴ・パーカー。
レコーディングはロンドンで行われた。
初回盤のZEROはスリーヴケース入り。
歌詞カードが1曲に1枚のポストカードのような仕様になっていた。
SO SWEET SO LONELYが先行シングルとして発売された。(カップリングはI'M IN A COMA)
SLEEP IN THE SKY と HYPER DESIRE はMORRIEによる作曲。
I WANT YOUR LOVE と CRASH49 の作曲はMORRIE岡野ハジメ による共作。
残る7曲をYOUが作曲。
アルバム ZEROの時のDEAD ENDはかつてHM/HRバンドとは思えなかった。
曲によってはポップだったもの。
I WANT YOUR LOVEとか。
曲ではI WANT YOUR LOVE、SO SWEET SO LONELY、SERAFINEが好き。

2009年にはリマスター盤で再発され、シングルの GOOD MORNING SATELLITE とそのカップリング曲 原始のかけら が追加収録された。

確かテレビの音楽番組 爆風スランプのお店 にDEAD ENDが出演して I WANT YOUR LOVEを演奏していていた。
風呂上がりに見た記憶がある。

1990年1月20日、ツアー hyper d. の最終公演となった中野サンプラザ公演が行われた。
この公演はその年の7月にはライブ・アルバム DEAD END として発売された。
この公演後に、MINATOが脱退した。
1990年4月、MINATOが脱退前にレコーディングが終了していたシングル Good Morning Satellite をリリース。
ライブアルバム DEAD END が発売。
CD2枚組。
2009年にはリマスター盤で再発された。
ちなみに個人的には旧盤のCDしか持っていない。
MINATOが脱退したことで、DEAD ENDは一時活動休止する。
結局、MINATOに代わるドラマーを見つけられず、DEAD ENDは解散することになる。

1997年にはベスト盤 ALL IN ONE リリース。
2005年ベスト盤 ∞ (infinity) をリリース。
CD+DVDという仕様。
選曲はファンのリクエストをもとに行われた。
DVDには1988年1月21日に行われた目黒鹿鳴館でのライヴ映像3曲が収録された。

そして2009年にDEAD ENDは再結成される。
2009年8月15日に幕張メッセで行われた JACK IN THE BOX2009 SUMMER のライヴステージに出演し、6曲を演奏。
この時の新曲 Dress Burning も披露した。

1. Dance Macabre
2. Psychomania
3. I Want Your Love
4. Serafine
5. Dress Burning
6. Perfume Of Violence

アルバム METAMORPHOSIS
アルバム ZERO 以来20年ぶりとなるアルバム。
プロデュースも岡野ハジメ
全10曲が収録され、すべて作詞 MORRIE 作曲 YOU。
初回限定盤のDVDにはDress BurningとPrincessのPVが収められた。

再結成後初となるツアー DEAD END Tour 2009 "Metamorphosis" が開催された。
MINATOはツアーの不参加を表明したため、代わりにLUNA SEAの真矢 がゲストで参加し、ドラムを務めた。
MINATOは再結成当初から レコーディングは全部やるがライブはわからない と制限付きの活動だった模様。

アルバム Dream Demon Analyzer
2012年にリリースされ、先行シングル3曲を含む全11曲を収録。
プロデュースは岡野ハジメ、DEAD END。
ドラムには2011年のツアーからサポートとして参加していたVenomstripの山崎慶が叩いた。
初回盤はスリーブケース仕様で、ポスターと24ページフォトブックレットが封入された。
DVDにはConception、Final Feast、夢鬼歌それぞれのPVとライブ映像が収められた。
あと、Devil Sleep とSacrifice of the Vision のライブ映像。
上記のライブ映像は DEAD END tour “DEATH AGE 2011”よりShibuya O-WEST公演より。
米倉斉加年が手掛けたジャケットのアートワークはこれまでのDEAD ENDのアートワークと異なると感じた。

先行シングルは3ヶ月連続でリリースされた。Conception、Final Feast、夢鬼歌の3枚。
それぞれ初回限定盤は7インチシングルサイズのジャケットで、タイトル曲のPVを収録したDVDも付属していた。