THE BEATLES について

ビートルズは不思議なバンドだ。
だってだいたいのバンドってボーカルが誰だか決まっているのに、ビートルズは決まっていなくて。
基本は曲によってで、作曲者がその曲のボーカリストとなる。
大半の曲はレノン=マッカートニー作曲と表記されている。
しかし、実はジョン・レノンポール・マッカートニーのどちらか一方が作曲の場合が大半で、その作曲者がボーカルをとる。
本当に共作である場合は作曲した部分でボーカリストが変わったり。
時々例外はあるのだけど。

ビートルズはバンドだから、どの曲も演奏に全員が関わっていると思っていた。
けれど、例えばYesterdayはポールしか関わっていないとか。
曲によってはレコーディング時には不在だったメンバーの代わりに他のメンバーが演奏したり。

ビートルズは、幼少期からテレビやラジオなどでその音を耳にする機会があった。
Let It BeやYesterday、helpとか。
映画の悪霊島とか。
(当時は。)
1987年になると、ビートルズのアルバム群がCD化されたことは世間的にはそれなりに大きなニュースだった。
個人的にはあまりビートルズに興味がなかったのだけど。

1993年にいわゆる赤盤・青盤が初CD化された。
当時はビートルズの有名なベスト盤がCD化されるって話だけで、やはり個人的にはあまり興味がないし関係ないや、とか思っていた。
この時は。
しかし、知ってしまったのだ。
CD店で国内盤の赤盤・青盤を買うと、それぞれ128ページのブックレットが付くという話を。
そういう特典とかの話になると私は弱い。
非常に興味を持ってしまって、つい買ってしまったのだ。
ビートルズの赤盤と青盤。
おまけのブックレットを是非とも目にしてみたいと思った。
価格は、今調べてみるとそれぞれ4,700円だったらしい。
赤盤・青盤で約一万円かー。
個人的には初めてビートルズの作品に接したのであった。
先にも記したがそれまでにも何となくビートルズの曲を耳にしたことはあった。
しかし、きちんとビートルズの作品に接するのは初めての経験だったのだ。
さて、赤盤・青盤に収録されていた曲を実際に耳にしてみた。
記憶では赤盤のWe Can Work It Out、In My Life、Nowhere Manが気に入った。
知らない曲も思っていた以上にあって、全体的にはまあ割と普通とかとの感想を持ってしまった。
それでまあビートルズはだいたい分かった、とか思っていたようだ。
この時は。

1997年に私は転勤で職場が関東になった。
職場では音楽好きの同僚数名と仲良くなった。
後にはスレイヤー(会社のA君と)やスケッチショウ(会社のB先輩と)のライブに連れて行ってもらったり。
この転勤では通勤で帰り道にCD店に寄るのが以前よりも容易になった、
CD店の規模もかなり大きくなった。
特に輸入盤とか以前よりも豊富に買えるようになったはず。
ディスクユ⚪オンとかレコ⚪ァンとか、何年か後にはブック⚪フとか。
そして転勤した頃にCDラジカセの目覚ましでCDをプレイして起きるのが習慣になった。
ある時からビートルズの青盤のディスク1をCDラジカセにセットするようになった。
だいたいSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandあたりで目が覚めて起きていたと思う。
ある日、目覚ましをセットしたのだが、その日は会社は休みなのにということがあった。
いつものようにSgt. Pepper's Lonely Heartsあたりで目が覚めた。
あ、今日休日じゃんとなって、普段は起きたらラジカセの電源を切るのだけど、その日はそのままラジカセの音を聴いていた。
やがてA Day in the Lifeになった。
それまでにも耳にしていた曲なのだが、その時は「あれ、この曲すごくいいじゃん」と気付いた。
その後もI Am the WalrusとかHello, Goodbyeとか名曲が続いて。
このあたり、曲名を記した曲は好きた。
他にもStrawberry Fields Forever、Lucy in the Sky with Diamond、While My Guitar Gently Weeps、Here Comes the Sun、(シングル盤の)Let It Be、Across the Universeが好き。
あと、最近になってSomethingが好きになってきた。
実は長い間Somethingってなにが良いのだろうと思っていたのだ。
ああ、やっぱりビートルズは必聴しなければならなかった存在なのだ。

ところで、赤盤・青盤ってジョージ・ハリスンによる選曲だと思っていた。
さっきwiki見たらクレジットはジョージだけど実はアラン・クライン選曲って書いてあったのだけど、マジ?
30年位ずっとジョージだと思ってたのだけど。