BUCK-TICK について その3

※桜井敦司は1993年頃から櫻井敦司という表記になったと思う。
BUCK-TICK について その4 ではその頃以降について記すと思うので、櫻井敦司と表記する。

1981年4月、桜井敦司と今井寿群馬県立藤岡高校に入学、同じクラスとなった。
この時はクラスメイトという接点しかなかったが。
翌1982年4月、星野英彦と樋口豊が藤岡高校に入学。
ふたりは2年生で同じクラスとなり、意気投合している。
樋口豊はすでに1年生のときに桜井敦司と知り合っていた。
樋口豊は1年生の秋に先輩から誘われて今井商店に訪れるようになる。
今井商店は今井寿の実家でタバコ屋を営んでいた。
マンガ雑誌や缶コーヒーが常に置いてあって友人の溜まり場となっていた。
知り合いの知り合いなど、今井寿が直接知らない人間も出入りしていたという。
その中に桜井敦司やアラキ、一つ年下の樋口豊がいた。
星野英彦も今井寿宅に出入りするようになった。
今井寿の部屋ではさまざまな音楽が流されていた。
YMOクラフトワーク一風堂DAFバウハウスやディスチャージ、RCサクセション
今井寿と小学校からの友人であったアラキはバンドをやりたい、と思うようになっていた。
ちなみにアラキは別の高校に通っていた。
今井寿とアラキのバンドをやりたいという思いは桜井敦司や樋口豊にも伝わり、バンドをやることになった。
樋口豊は星野英彦をバンドに誘った。
星野英彦も今井寿宅に出入りするようになった。
ちなみに樋口豊は星野英彦をヴォーカルにしようと思っていたらしい。

1984年3月、非難GO-GOが結成された。
今井寿・桜井敦司が高校を卒業する少し前だった。
それから今井寿とアラキは東京で就職しつつ週末には群馬に帰りバンドの練習をしていた。
この時はアラキがヴォーカルで、桜井敦司はドラムだった。
結成当初はザ・スターリンのカヴァーをしたりしていたらしい。
初のオリジナル曲は星野英彦による ソルジャー。
ソルジャーは後にフリークスと改題された。

桜井敦司は群馬に留まって自動車の部品メーカーに就職していたが、父親が亡くなったことで、母親が桜井敦司の胸中を察して上京することを後押しした。
桜井敦司は自動車の部品メーカーを退職して上京した。
アルバイトしながらバンド活動することとなる。

1984年夏、バンド名を非難GO-GOからBUCK-TICKに改名。
1984年10月10日、高崎市文化会館ホールにて行われたTAKASAKI ROCK FESTIVALが開催された。
改名後のBUCK-TICKにとっては初ライヴで、ヤガミトールがいたSPOTSも出演した。
なお、TAKASAKI ROCK FESTIVALの告知にはまだ改名前の非難GO-GOの名前であった。

このTAKASAKI ROCK FESTIVALはアマチュアのロックバンドのイベントだが、 BOØWYがゲスト出演した。
1984年10月7日にBOØWY東芝EMIに移籍することが決まっていて、この日のMCで氷室狂介が語っていた。
氷室狂介1984年12月6日に氷室京介と改名した。
BOØWYは翌1985年2月~3月にベルリンのハンザ・スタジオで東芝EMI移籍第一弾のアルバム BOØWY をレコーディングしている。

1985年11月、BUCK-TICKからヴォーカル アラキが脱退。
今井寿がバンドの曲とアラキのヴォーカルスタイルが合わないと感じていて、ヴォーカル交代をアラキに申し入れた。
アラキはこれを受け入れてBUCK-TICKを脱退した。
桜井敦司はこれ以前からヴォーカリストを志しており、ヤガミトールのS.Pのヴォーカルに志願していた。
ヤガミトールはこれを断っている。

今井寿はアラキの後のヴォーカルを外部から連れてくるつもりだったが、桜井敦司が自らヴォーカルとなることを強く訴えたのでこれを受け入れることになる。
桜井敦司のヴォーカルへの転向で、BUCK-TICKのドラムが空席となった。

1985年10月には樋口豊の兄、ヤガミトールが在籍していたバンド S.P が解散していた。
ヤガミトールは以前より鉄筋工をしていたが、S.P解散でバンド活動を辞めて本職とすることを考えていたらしい。
弟の樋口豊はヤガミトールの荷物をまとめ、ヤガミトールを東京まで引っ張ってきた。
空席となったBUCK-TICKのドラムにするために。
1985年11月、ヤガミ・トールがBUCK-TICKに加入した。
加入時にBUCK-TICKの演奏を聴いたヤガミトールは下手だと言った。
三年で上手くならなかったら自分はBUCK-TICKを辞める、と言った。

ちなみに他のBUCK-TICKのメンバーは本名を名乗っていたが、ヤガミトールは芸名。
本名は樋口隆で、トール(亨)は亡くなった実兄の名前。
以前にはTOLLと表記されていた。
ヤガミトールはメンバーからは「アニイ」と呼ばれている。
ちなみにシングル TO-SEARCH ではヤガミトールはYAMAGAMI,TOHRU ヤマガミトオル今井寿はIMAI,KOTOBUKIと表記されていた。

BUCK-TICK
SAKURAI ATSUSHI 桜井敦司
IMAI HISASHI 今井寿
HOSHINO HIDEHIKO 星野英彦
HIGUCHI YUTAKA 樋口豊
YAGAMI TOHRU ヤガミトール

以後のBUCK-TICKはメンバー・チェンジもなくこの5人で活動を続けた。
2023年10月19日に櫻井敦司が亡くなるまでは。

1985年以前12月4日、BUCK-TICKはメンバーチェンジ後の初ライヴを新宿JAMにて開催した。

ある時、音楽雑誌 DOLLS に小さいコラムにBUCK-TICKのことが掲載された。
その影響からか少しずつBUCK-TICKの動員が伸びた。
1986年5月、BUCK-TICKは自主制作でレコードを作るためにレコーディングをしている。
PLASTIC SYNDROME、TO-SEARCH、ONE NIGHT BALLET、SECRET REACTION の4曲を録音。

7月、太陽レコードの主催者であるサワキ・カズヲはライヴハウス 屋根裏 に別のバンドを見に来たが、BUCK-TICKの演奏を見て興味を持った。
サワキ・カズヲはBUCK-TICKとコンタクトを取った。

1986年10月21日、太陽レコードよりシングル TO-SEARCH をリリース。

BUCK-TICK
TO-SEARCH
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

カップリング曲は、PLASTIC SYNDROME TYPE Ⅱ。

BUCK-TICK
PLASTIC SYNDROME TYPE Ⅱ
作詞 今井寿 作曲 桜井敦司 編集 BUCK-TICK

BUCK-TICK 
TO-SEARCH 発売GIG
新宿ロフト
1986年10月22日

1. EMPTY GIRL
2. TO-SEARCH
3. STAY GOLD
4. HURRY UP MODE
5. SECRET REACTION
6. ONE NIGHT BALLET
7. PLASTIC SYNDROME TYPE Ⅱ
8. MOON LIGHT

1987年1月、BUCK-TICKはアルバムのレコーディングに2週間を費やした。

アルバム 
HURRY UP MODE

1987年4月1日、太陽レコードよりリリース。
LPとCDで発売。
CDは2曲追加収録された全13曲。

LP
A面
1. PROLOGUE
2. PLASTIC SYNDROME TYPE II
3. HURRY UP MODE
4. TELEPHONE MURDER
5. FLY HIGH
6. ONE NIGHT BALLET

B面
1. MOON LIGHT
2. FOR DANGEROUS KIDS
3. ROMANESQUE
4. SECRET REACTION
5. STAY GOLD

CD
1. PROLOGUE
2. PLASTIC SYNDROME TYPE II
3. HURRY UP MODE
4. TELEPHONE MURDER
5. FLY HIGH
6. ONE NIGHT BALLET
7. VACUUM DREAM
8. NO NO BOY
9. MOON LIGHT
10. FOR DANGEROUS KIDS
11. ROMANESQUE
12. SECRET REACTION
13. STAY GOLD

PLASTIC SYNDROME TYPE II はシングル TO SEACH のカップリング曲を別レコーディングしたもの。
ほぼ同じだけど少し異なる。

HURRY UP MODE

FLY HIGH

個人的にはこの曲をはじめて聴いたのは1989年1月日19・20日日本武道館公演がFMラジオでオンエアされた時だったと思う。
以来、めっちゃ好きな曲。

MOON LIGHT

めっちゃポップな曲。
個人的にはアルバム HURRY UP MODE では FLY HIGH と並んで好きな曲。

ROMANESQUE


 
ROMANESQUE は1988年にミニアルバム ROMANESQUE で再録された。

アルバム HURRY UP MODE は1990年2月8日、ビクターよりリミックスされてCDで再発された。
このリミックス盤は2002年9月19日にリマスターされて再発された。
初回限定盤にはMOON LIGHT (unreleased version)、THEME OF B-T (by NAKA NOZOMU) を収録された。
2008年5月21日に太陽レコード盤のジャケット写真を使用して紙ジャケ化されて再発された。
ビクターからの再発盤はいずれも太陽レコード盤CDの7曲目のVACUUM DREAMと8曲目の NO NO BOYは収録されていない。
この2曲はこれまで太陽レコード盤CD以外に収録されたことはない。

HURRY UP MODEはBUCK-TICKの唯一のインディーズ・アルバム。
当時はインディーズではなく自主制作と呼ばれていたかも知れない。
個人的にはたぶん THE BLUE HEARTSのシングルCD ブルーハーツのテーマ がはじめて買った自主制作盤だったかなー。
2005年くらいに HURRY UP MODE の太陽レコード盤CDをブックオフで見つけて買った。
状態的には歌詞カードとかちょっとボロボロだったけど。

BUCK-TICKはアルバム HURRY UP MODEの発売当日、アルバム発売を記念したライヴを豊島公会堂にて開催した。
800人を動員。

BUCK-TICK 
BUCK-TICK現象
豊島公会堂
1987年4月1日

1. PLASTIC SYNDROME TYPEⅡ
2. VACUUM DREAM
3. TEREPHONE MURDER
4. HURRY UP MODE
5. FLY HIGH
6. ROMANESQUE
7. SECRET REACTION
8. ONE NIGHT BALLET
9. TO SEACH
10. MOON LIGHT

アンコール
11. CHATTY BUNNYにささやいて(← のちのSEVENTH HEAVEN

1987年5月13日~28日、ライブツアー HURRY UP MODE を開催。

1987年6月16日、ライヴ BUCK-TICK現象 Ⅱが渋谷LIVE INN で開催された。
そこでメジャーデビューすることが発表された。

BUCK-TICK 
BUCK-TICK現象 Ⅱ
渋谷LIVE INN
1987年6月16日

1. FUTURE FOR FUTURE
2. TO-SEARCH
3. AUTOMATIC BLUE
4. MIS-CAST
5. CHATTY BUNNYにささやいて
6. DO THE "I LOVE YOU"
7. SEXUALXXXXX!!
8. FLY HIGH
9. HURRY UP MODE
10. ROMANESQUE
11. NO NO BOY
12. FOR DENGEROUS KIDS
13. SECRET REACTION
14. STAY GOLD
15. MOON LIGHT
16. ONE NIGHT BALLET
17. PLASTICSYNDOROME TYPE II

1987年9月21日、ビデオ バクチク現象 がリリースされた。
BUCK-TICKのメジャーデビュー第1作はこのビデオのリリースだった。

1. TO-SEARCH
2. HURRY UP MODE
3. MOON LIGHT

アルバム
SEXUALXXXXX!

1987年11月21日リリース。

EMPTY GIRL
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK、中山努

FUTURE FOR FUTURE
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK、中山努

ILLUSION
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK、中山努

HYPER LOVE
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK、中山努

MY EYES & YOUR EYES
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK、中山努

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナルステッカー封入、 ROMANESQUE (ミニアルバム ROMANESQUEでの再録) とSEXUALXXXXX! (Another Climax Together Live)  の2曲を追加収録。

2007年9月5日、リマスター盤が紙ジャケット仕様で再発された。

1987年11月27日、ワニブックスから単行本 BUCK-TICK が発売された。

1987年12月11日、ライヴ BUCK-TICK現象III  が日本青年館にて開催された。

BUCK-TICK 
BUCK-TICK現象III 
日本青年館
1987年12月11日

1. EMPTY GIRL
2. FUTURE FOR FUTURE
3. TO-SEARCH
4. TELEPHONE MURDER
5. HURRY UP MODE
6. VACUUM DREAM
7. SECRET REACTION
8. HYPER LOVE
9. DO THE "I LOVE YOU"
10. MIS-CAST
11. MISTY ZONE
12. ONE NIGHT BALLET
13. ILLUSION
14. ROMANESQUE
15. SEXUALXXXXX!
16. MY EYES & YOUR EYES

アンコール1
17. DREAM OR TRUTH
18. PLASTIC SYNDROME TYPE II

アンコール2
19. FLY HIGH
20. MOON LIGHT

BUCK-TICK現象 III TOUR
12月19日、札幌メッセホール公演~12月27日の青森FREE LIVE SPACE 1/3公演。
6ヶ所・全6公演。

12月31日、新潟市産業振興センターにて行われたイベントライブ ROCK'N'ROLL BAND STAND に参加。5000人の聴衆の前で演奏した。

1988年1月24日、新宿ロフトにてシークレット・ギグを行った。
BLUCK-TLICK 名義のライヴ。

1988年2月21日、ビデオ MORE SEXUAL !!!!!がリリースされた。

1. SEXUALXXXXX!
2. DREAM OR TRUTH
3. HYPER LOVE
4. EMPTY GIRL 
5. ILLUSION
6. MY EYES & YOUR EYES

東北ロックサーキット
1988年3月15日平市民会館公演から4月7日の八戸市公会堂公演まで13ヶ所・全13公演。

ミニアルバム 
ROMANESQUE

1988年3月21日にLP、CD、カセットテープでリリースされた。
全4曲を収録。
CDのみ ROMANESQUE (SENSUAL PLEASURES MIX)を加えた全5曲。

MISTY ZONE
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

このミニアルバム ROMANESQUE 発売当時、めっちゃ気に入って聴いていた曲。 

ROMANESQUE
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

アルバム HURRY UP MODE に収録されていたが、再レコーディングされた。

AUTOMATIC BLUE
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

HEARTS
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

1988年4月1日、BUCK-TICKは汐留PITにてライヴを行った。

チケットは発売からわずか2時間で3000枚が完売。

BUCK-TICK SHOCK TOUR'88
1988年4月13日沼津ロイヤルギャラリー公演~5月30日前橋市民文化会館公演。
18ヶ所・全20公演。

アルバム 
SEVENTH HEAVEN 

1988年6月21日リリース。
CD・LP・カセットテープで発売され、LPの初回盤はブックレット付きボックス仕様。
まだソフト・バレエ結成前の森岡賢がキーボードを担当。
森岡賢 は FRAGILE ARTICLE のコーラスにも参加した。

1988年2月13日から3月11日にレコーディングされた。
…IN HEAVEN…とタイトル曲 SEVENTH HEAVEN (原曲は CHATTY BUNNYにささやいて )以外は新しく書かれた曲。

…IN HEAVEN…
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

ORIENTAL LOVE STORY
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

DESPERATE GIRL
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

メジャーデビュー後、はじめて星野英彦が作曲を手掛けた曲。

VICTIMS OF LOVE
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

MEMORIES…
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

個人的にめっちゃ好きな曲。

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナル・ステッカー封入、 SEXUAL INTERCOURSE (unreleased version) と…IN HEAVEN… 〜MOONLIGHT (Climax Together Live) の2曲を追加収録。
2007年9月5日、リマスター盤が紙ジャケット仕様で再発された。
LPの初回盤のブックレット付きボックス仕様をCDサイズで再現したもの。

1988年6月、BUCK-TICKNHKの音楽番組 JUST POP UP に出演した。
演奏したのは…IN HEAVEN…。
ちなみにJUST POP UPの司会は松岡英明だった。

1988年7月7日~14日、シングル JUST ONE MORE KISS のレコーディングが行われた。
当初からCMソングとしてのタイアップ、シングルとしてリリースされることが決まっていたらしい。
桜井敦司が作詞を担当。
一度書いた歌詞があったが、没にしてあらためて書き直した。

1988年9月2日~10月1日、ロンドンにてアルバム TABOO のレコーディングが行われた。
プロデュースはオーウェン・ポール。
バンドとして初の海外レコーディング。
レコーディング中の9月21日には現地のライヴ・ハウス グレイ・ハウンド にてライヴを行っており、10曲を演奏した。

SEVENTH HEAVEN TOUR
1988年10月11日、戸田市文化会館公演~1989年1月19日・20日日本武道館まで。
36ヶ所・全40公演。
最終2公演はBUCK-TICKとして初の武道館公演。

シングル 
JUST ONE MORE KISS 

作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編集 BUCK-TICK、中山努

1988年10月26日リリース。
メジャー・デビュー後の初シングル。
シングルCD、7インチ・シングル、カセットテープが発売された。
CM曲として使用されることを前提にレコーディングされた。
ビクターのCDラジカセのCM曲。
「重低音がバクチクする。」

カップリング曲はTO-SEARCH。
インディーズでのシングル曲を再レコーディングした。

TO-SEARCH
作詞・作曲 今井寿 編集 BUCK-TICK

アルバム 
TABOO

1989年1月18日リリース。
CD・LP・カセットテープで発売された。
LPは再発を別にすると最後のリリースとなった。
初回盤CDはピクチャー・レーベル仕様で、裏ジャケットが無い。
以後のCD盤はピクチャー・レーベルではなくて、その写真を使用した裏ジャケットがある。

レコーディングは1988年9月2日から10月1日までロンドンで行われた。
オーウェン・ポールによるプロデュース。
オーウェン・ポールとそのスタッフからは、「全曲作ってくること」「きちんと練習してくること」を事前に要求されていた。
BUCK-TICKは過密なスケジュールのために事前の準備が出来ていなかったためにオーウェン・ポールから叱責されたらしい。
このレコーディング期間にも雑誌の取材があり、ロンドンで一日だけのライヴ(9月21日 GRAY HOUND)も行われた。

ICONOCLASM
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

めっちゃ好きな曲。

TOKYO
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

BUCK-TICKのなかでもめっちゃ好きな曲。
ベスト盤になぜこの曲が入っていないのか…。

EMBRYO
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

FEAST OF DEMORALIZATION
作詞 ヤガミトール 作曲 星野英彦

ANGELIC CONVERSATION
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

個人的にめっちゃ好きな曲。
同曲はシングル M・A・D リリース時のカップリング曲で新録されたが、圧倒的にオリジナルの方が好き。

SILENT NIGHT
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

デモテープを日本に忘れてきたために今井寿がロンドンでデモテープを思い出しながらあらためて録音した曲。 
ヤガミトールが日本に帰国して忘れたデモテープを聴くと全然違った曲だった、と語っていた。

TABOO (Interlude melody taken from "TABOO" by Lecuona Margarita)
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

JUST ONE MORE KISS
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

当初、アルバムの最終曲はTABOOになるはずだった。
桜井敦司が「TABOOで終わるのはちょっと」と思ったらしく、このシングル曲が収録されることになった。

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみ オリジナルステッカー封入、 JUST ONE MORE KISS (Climax Together Live)、TO-SEARCH (シングル JUST ONE MORE KISS のB面
) の2曲を追加収録。

2007年9月5日、リマスター盤が紙ジャケット仕様で再発された。

1989年1月19・20日、初となる日本武道館2DAYSが
SEVENTH HEAVEN TOUR FINALとして開催された。
この2日間のBUCK-TICKはアルバム TABOO をメインに披露した。
全編撮影されてイメージ映像を加えてビデオ Sabbath I・IIとしてリリースされた。
2012年に Sabbath I・II は再編集されてBlu-ray Disc、DVDで発売された。

1989年1月21日、BUCK-TICKNHKの音楽番組 JUST POP UP に出演した。
演奏したのはICONOCLASMとTOKYO の2曲。

ちなみにこの日のJUST POP UPにはBUCK-TICKのほか、TM NETWORKがNERVOUS、BEYOND THE TIME、KISS YOUの3曲、遊佐未森が星屑の停留所、ちわきまゆみがGolden Shanghai を演奏していた。

1989年3月7日ソニーマガジンズから写真集 HYPER が発売された。

1989年3月14日、書籍 LOVE ME がシンコーミュージックから発売された。
157ページ。
前半は結成からアルバム TABOOリリース、武道館公演までのヒストリー。
後半はメンバーごとに幼少期からバンド結成までを語ったもの。

1989年4月21日ライブビデオ Sabbath I とSabbath II がそれぞれ発売された。
1989年1月19・20日日本武道館公演の映像にイメージ映像を加えてビデオ化されたもの。

TABOO TOUR。
1989年3月22日~4月20日
13ヶ所・全13公演。
(もともとは全32公演行われるはずだった。今井寿逮捕のため13公演で中止された。)

1989年4月21日、羽田空港にて今井寿LSD使用による麻薬取締法違反容疑で逮捕された。
TABOO TOURの残りの19公演はこの逮捕のために中止となった。
BUCK-TICKのメンバーによると、警察官(あるいは刑事)が今井寿を取り囲んだところは見たが、罪状については自宅に帰ってニュース番組を見るまでは分からなかったという。
この事件を受けてBUCK-TICKは活動を停止した。
BUCK-TICKとしてこのままメジャーで活動できるとは思っていなかったらしく、インディーズでの活動を検討していた。
活動再開して東京ドームでのライヴが決まってビックリしたとも。

12月20日、群馬音楽センターにてライヴ バクチク現象 を開催。
BUCK-TICKは東京ドームでのライヴの事前に他の会場での公演を考えていたが、使用許可が下りなかった。
唯一使用許可が下りたのが群馬音楽センターだったという。

BUCK-TICK
バクチク現象
群馬音楽センター
1989年12月20日

1. SEXUALXXXXX!
2. EMPTY GIRL
3. HURRY UP MODE
4. TOKYO
5. SEX FOR YOU
6. MISTY ZONE
7. ILLUSION
8. 悪の華
9. THE WORLD IS YOURS
10. ROMANESQUE
11. HYPER LOVE
12. VICTIMS OF LOVE
13. TO-SEARCH
14. FLY HIGH
15. PHYSICAL NEUROSE
16. JUST ONE MORE KISS

アンコール
17. ICONOCLASM
18. ...IN HEAVEN...
19. MOON LIGHT

1989年12月29日、BUCK-TICKは東京ドームでのライヴで復活を遂げる。
43000人を動員した。

BUCK-TICK 
バクチク現象
東京ドーム
1989年12月29日

1. SEXUALXXXXX!
2. EMPTY GIRL
3. HURRY UP MODE
4. TOKYO
5. SEX FOR YOU
6. MISTY ZONE
7. ILLUSION  
8. 悪の華
9. THE WORLD IS YOURS
10. ROMANESQUE
11. HYPER LOVE
12. VICTIMS OF LOVE
13. TO-SEARCH
14. FLY HIGH
15. PHYSICAL NEUROSE
16. JUST ONE MORE KISS

アンコール
17. ICONOCLASM
18. ....IN HEAVEN...

アンコール2
19. MOON LIGHT

シングル
悪の華 

作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

1990年1月24日リリース。

カップリング曲は、UNDER THE MOON LIGHT。

UNDER THE MOON LIGHT
作詞 樋口豊 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

アルバム
悪の華 

1990年2月1日リリース。
ビクター青山スタジオにて1989年9月~10日にレコーディングされた。
個人的にはほぼ全曲好き。

NATIONAL MEDIA BOYS
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

 

幻の都
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

LOVE ME
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

PLEASURE LAND
作詞・作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

MISTY BLUE
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

DIZZY MOON
作詞 ヤガミトール 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

SABBAT
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

めっちゃ好きな曲。

THE WORLD IS YOURS
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

悪の華
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

シングル・ヴァージョンとは異なり、キーボードの音が挿入されている。

KISS ME GOOD-BYE
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

好きな曲のひとつ。

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナルステッカー封入、 悪の華 (single version) 、 UNDER THE MOON LIGHT の2曲が追加収録された。

2007年9月5日、リマスター盤・紙ジャケット仕様がリリースされた。

1990年4月1日、ビデオ 悪の華 がリリースされた。
アルバム 悪の華 の全曲のMVを収録。
2002年のDVDボックスセット B-T PICTURE PRODUCT にもすべて収録された。
2015年の惡の華 -Completeworks- のディスク3と4にも2015年ニューミックスで映像もアップコンバートされてBlu-rayとDVDに収録された。

2015年2月1日、惡の華 -Completeworks- がリリースされた。
2CD+Blu-ray+DVD+LP。

ディスク1 アルバム 惡の華(2015年ミックス版)
ディスク2 シングル 惡の華(2015年ミックス版)
惡の華 + UNDER THE MOON LIGHT の2曲を収録。

ディスク3 ビデオアルバム 惡の華(2015年ミックス版) 
アルバム全曲のMVを2015年ニューミックスで映像もアップコンバートされて収録したBlu-ray

ディスク4 ビデオアルバム 惡の華(2015年ミックス版) 
アルバム全曲のMVを2015年ニューミックスで映像もアップコンバートされて収録したDVD。

ディスク5 アナログ盤 惡の華(1990年オリジナル版)

アルバム
HURRY UP MODE (1990MIX)

1990年2月8日リリース。
(1990MIX) はBUCK-TICKのオフィシャルサイトでの表記。
インディーズ盤のアルバム HURRY UP MODE が音質向上のためリミックスされた。
全11曲。
インディーズ盤CDに収録されていたVACUUM DREAMとNO NO BOYは未収録。

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナルステッカー封入、 MOON LIGHT (unreleased version) 、 THEME OF B-Tの2曲が追加収録された。

2007年9月5日、リマスター盤・紙ジャケット仕様がリリース。
この紙ジャケットは太陽レコード盤のジャケが使用された。

悪の華 TOUR
1990年3月2日、大宮ソニックシティ~6月26日、群馬音楽センター。
47ヶ所・全53公演。

1990年4月1日、ビデオ 悪の華 がリリースされた。
アルバム 悪の華 の全曲をMV化。

シングル
スピード

作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

1991年1月21日リリース。

カップリング曲は、ナルシス。
オリジナル・アルバム未収録曲。

ナルシス
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

アルバム
狂った太陽

1991年2月21日リリース。
全11曲。

スピード
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

MACHINE 
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

MY FUNNY VALENTINE
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

変身[REBORN]
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

エンジェルフィッシュ
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

JUPITER
作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

さくら
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

Brain,Whisper,Head,Hate is noise
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

MAD
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

地下室のメロディー
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

太陽ニ殺サレタ
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナルステッカー封入、 ナルシス とANGELIC CONVERSATION (single version) の2曲 が追加収録された。

2007年9月5日、リマスター盤・紙ジャケット仕様がリリース。

狂った太陽 TOUR
1991年3月6日~6月29日。
38ヶ所・全49公演。

再録アルバム
殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits

1992年3月21日リリース。
BUCK-TICKはアルバム 狂った太陽 の音に手応えを感じて、この手法で過去曲を再録した。
全14曲。

…個人的にはオリジナルの方が好きでここで再録されたのはあまり好きではなくて。

2002年9月19日、リマスター盤で再発された。
初回限定盤のみオリジナルステッカー封入、 M・A・D (Another Climax Together Live) が追加収録された。

2007年9月5日、リマスター盤・紙ジャケット仕様がリリース。

シングル
M・A・D

作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

1991年6月5日リリース。
アルバム 狂った太陽 からのリカットシングル。
打ち込みで制作され、ライヴで再現されることをいっさい考慮せず作られた。

カップリング曲は、ANGELIC CONVERSATION。
アルバムTABOO 収録曲の再録ヴァージョン。

ANGELIC CONVERSATION
作詞・作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

発売同日にはビデオ版 (M・A・DとANGELIC CONVERSATIONのみ収録) が発売された。

シングル
JUPITER

作詞 桜井敦司 作曲 星野英彦 編曲 BUCK-TICK

1991年10月30日リリース。

カップリング曲は、さくら。

さくら
作詞 桜井敦司 作曲 今井寿 編曲 BUCK-TICK

1991年11月21日、ビデオ BUCK-TICK がリリースされた。
VHSで発売され、メジャーデビュー~シングル JUPITER までに作られたMVをまとめた収録。
(ただし全MVが収録されたわけではない。)

1. SEXUALXXXXX!
2. DREAM OR TRUTH
3. HYPER LOVE
4. EMPTY GIRL 
5. ILLUSION
6. MISTY ZONE
7. ROMANESQUE
8. PHYSICAL NEUROSE
9. VICTIMS OF LOVE
10. …IN HEAVEN…
11. JUST ONE MORE KISS 
12. 悪の華
13. KISS ME GOOD-BYE
14. スピード
15. M・A・D
16. ANGELIC CONVERSATION
17. JUPITER

殺シノ調べ This is NOT Greatest Tour
1992年3月14日・15日、横浜アリーナ~5月26日・27日、日本武道館
20ヶ所・全23公演

Climax Together
横浜アリーナ
1992年9月10日・11日
全2公演

Climax Together はビデオ化を前提に企画された。

BUCK-TICK
Climax Together
横浜アリーナ
1992年9月10日

1. JUPITER
2. Brain,Whisper,Head,Hate is noise
3. LOVE ME
4. 地下室のメロディー
5. MY FUNNY VALENTINE
6. TABOO
7. HYPER LOVE
8. VICTIMS OF LOVE
9. MISTY BLUE
10. ナルシス
11. M・A・D
12. 悪の華
13. 太陽ニ殺サレタ
14. KISS ME GOOD-BYE

アンコール1
15. ICONOCLASM
16. SEXUALXXXXX!

アンコール2
17. スピード
18. JUST ONE MORE KISS

BUCK-TICK
Climax Together
横浜アリーナ
1992年9月11日

1. JUPITER
2. Brain,Whisper,Head,Hate is noise
3. LOVE ME
4. 地下室のメロディー
5. MY FUNNY VALENTINE
6. TABOO
7. HYPER LOVE
8. VICTIMS OF LOVE
9. MISTY BLUE
10. ナルシス
11. M・A・D
12. 悪の華
13. 太陽ニ殺サレタ
14. KISS ME GOOD-BYE

アンコール1
15. スピード
16. JUST ONE MORE KISS

アンコール2
17. ICONOCLASM
18. SEXUALXXXXX!

アンコール3
19. …IN HEAVEN…
20. MOON LIGHT

1992年12月2日、ライブ・ビデオ Climax Together がリリースされた。
Climax Together はビデオ化を前提に企画されたライヴだった。
ビデオ版は映像編集のために1日目と2日目の映像が混在している。

1. JUPITER
2. Brain,Whisper,Head,Hate is noise
3. LOVE ME
4. 地下室のメロディー
5. MY FUNNY VALENTINE
6. TABOO
7. HYPER LOVE
8. VICTIMS OF LOVE
9. MISTY BLUE
10. ナルシス
11. M・A・D
12. 悪の華
13. 太陽ニ殺サレタ
14. KISS ME GOOD-BYE
15. ICONOCLASM
16. スピード

1992年12月2日にビデオ化された。
2000年12月6日にDVD化。
2003年9月10日にClimax Together Collectors Box としてDVD BOXとして発売された。
1日目・2日目それぞれが映像化されたDVD3枚+CD2枚のボックス。
SEXUALXXXXX!、JUST ONE MORE KISS、…IN HEAVEN…、 MOON LIGHTが追加収録された。

同時に通常盤としてオリジナル映像+NEW MIX音源のDVD一枚ものでも発売された。

2012年12月26日にBlu-ray化された。
2003年のVersion2003をオーサリング&リマスタリングして収録。

2017年6月28日にCD4枚組で CLIMAX TOGETHER - 1992 compact disc - として発売された。
当時のマルチテープが発見されて完全音源化された。