YMO について その4

濱口竜介監督のドライブ・マイ・カーがアカデミー賞に4部門でノミネートされた。
すでにカンヌ国際映画祭4冠はじめ様々な国際的な映画賞を受賞をしているが、これはスゴい。
村上春樹・原作の短編小説集 女のいない男たち に収録された「ドライブ・マイ・カー」を映像化したもので、さらに同短編小説に収録の「シェラザード」「木野」のエピソードも含むという。
村上春樹の原作では舞台は東京だったが、映画化するにあたって東京では自由に車の走行シーンが撮れないことから、韓国の釜山で大部分を撮影するはずだったらしい。
ところが新型コロナの影響もあって、脚本をリライトして舞台を変更して広島を中心に撮影されたという。
海外ではもしかしたら村上春樹も広島も知られた人物/場所だから…。
いや、そんなの関係なく一映画として評価されたのだろう。
濱口竜介監督がスタッフ・キャストに恵まれたと語る映画「ドライブ・マイ・カー」、個人的にも見るかーと思ったのだけど、上映時間がほぼ3時間…。
長い。
個人的にはトイレ的にけっこう厳しい!
ちなみにアカデミー賞の発表・授賞式は3月27日(日本時間28日)なのでそれまでになんとか見たい。

あと、藤井聡太竜王、五冠とか。
羽生善治さんとかスゴいと思っていたけど、棋界にも次々とスゴい人が現れるもんだね。

1993年の3月だったと思うのだけど、MTVでクラフトワークの数分くらいの特集みたいのを見た覚えがある。
その頃からいわゆるテクノが少しずつ、メジャーなフィールドで展開していく。
この頃はモービーのGoやケヴィン・サンダーソンのインナー・シティのLet It Reignなどを耳にしていた。
個人的には後から知ったのだけど、テクノやハウスはすでにデトロイトやシカゴでは大きなムーヴメントと化していた。
ホワン・アトキンスやデリック・メイ、フランキー・ナックルズ、UR。
ヨーロッパでもデリック・メイなどは既に広く聴かれていたらしいし。
エイフェックス・ツインもすでに活動を始めていた。
その頃の日本では電気グルーヴTMNのシングル RHYTHM RED BEAT BLACK (Version 2.0)に収録されたRHYTHM RED BEAT BLACK Version 300000000000でメジャー・デビューした。
個人的にはこれで電気グルーヴの名前を知ったのかもしれない。
電気グルーヴはデビュー・アルバム FLASH PAPA がリリースした時にプロモーション用の8cmCDをどこかで貰って聴いていた。
電気ビリビリが気に入って何度も聴いていた。
電気グルーヴはアルバム VITAMINを1993年12月にリリースした。
これまでよりもテクノに寄ったアルバムで、VITAMIN全編にはローランドTB-303が使用されている。
VITAMINを制作した頃、石野卓球はロンドンでアシッド・リバイバルを体験した経験からこれまでよりもテクノに寄ったアルバムを、となったらしい。
VITAMINは個人的にはHappy Birthday、富士山、カバーのPopcornが好き。
ケン・イシイも1993年にデビューしていたし、これらテクノ・ムーヴメントに沿ってYMOリバイバルも待望されたのだろう。
アルファ・レコードからはYMOの過去のライブ・アルバムやビデオ/LDなどが発売されていたし。
なかにはいわゆるアルファ商法と呼ばれることになる様々なCDが発売されることになったのだけど。

1993年にはCUBIC-YMO SINGLE BOXとしてYMOの各シングルをそれぞれ8cmCD化。
8cmCDはそれぞれ12cmのCDケースに入れられていたBOX。
シングルCD9枚に、SEE THROUGH (REMIXED BY BRIAN ENO)を収めたシングルCDの計10枚仕様。
CUBIC - YMO ANALOG SINGLE BOXと同時にアナログのシングル・レコード・ボックスが発売された。
個人的にはCUBIC-YMO SINGLE BOXを購入してしまった。
YEN BOX は、YENレーベルで発売された全レコードをまとめてCD化してボックス化したもの。
YEN BOX Vol.1はCD17枚組・YEN BOX Vol.2 CD18枚組でそれぞれ発売された。
ちなみにYEN ボックス Vol.1/Vol.2は1996年末にリリースされたが、個人的にはその1年くらい後に購入した。
YEN ボックスは各アルバムが紙ジャケット化されていたけど、それぞれの歌詞カード/インナースリーブを紙ジャケットの中には挿入せずになぜかボックス内にまとめて入れられていたという謎仕様だった。
YENでリリースされたオリジナルアルバムの他にも高橋幸宏のシングル収録曲やライブ音源、カラオケなどをまとめたCDであるイッツ・ア・Y.T.ワールド。
そしてYMOのカラオケ、SEE THROUGH (REMIXED BY BRIAN ENO)などをまとめたCDであるYMO YEN YEARS。
これらも収められた。
購入者特典として応募したらもらえた寸志というものがあった。
寸志はシングルCDに3曲が収録されていたらしい。

1. 夢見る約束(ソノシートヴァージョン)
2. レプリカントJ.B.(オリジナル・TRA・ヴァージョン)
3. 鏡の中の10月(デモ・ヴァージョン)

1は細野晴臣フィルハーモニーのLP初回盤についていたソノシートに収録されたもの。
細野晴臣によるボイスによる案内のあとに、夢見る約束が収録されている。
2は立花ハジメ
Mr.TECHIE & MISS KIPPLEに収録されたレプリカントJ.B.は高橋幸宏によるドラムに差し替えされている。
カセットマガジンTRAではリン・ドラムを使用していて単調らしい。
3は小池玉緒のボーカルが入る前のデモらしい。

YEN BOXを購入した時期的に応募はすでに終わっていたので持ってはいないのだけど、音源としては一応、耳にしたことがある。
夢見る約束(ソノシート・バージョン)と鏡の中の10月(デモ・ヴァージョン)はその後、YouTubeで普通に聴けた。

YMO本、periodが発売されたのも1993年。
8cmCDが付属していて、東風の1980年のライブ音源と映画プロパガンダで使用されたM-16が収録されていた。
M-16はこの時が初CD化。
M-16はその後、坂本龍一が選曲・解説・監修・リマスタリングを担当したベスト盤 UC YMO に収録されている。

1994年にはYMO LP BOX。
イエロー・マジック・オーケストラ日本盤からアフター・サーヴィスまでのLPに、細野晴臣のインタビューを収録した片面ディスクのLPが入っていたBOX。
細野晴臣のインタビューだけを聴いてみた。
他のLPは針を落としたこともないはず。
ただ、それぞれのLPを広げて眺めてみたりして楽しんだのだけど。
ちなみにYMOのアナログ盤はこのBOXとアルバム BGMの米国盤のみ所有している。
1981年を、リリースされた米国盤をディスク⚪ニオンで中古で購入した。
確かミックスが日本盤と異なるらしい。
未だに聴いたことはないのだけど。

1995年にはオーヴァー・シーズ・コレクション。
CD2枚組で初回盤のみブックレット付き。
海外で発売されたYMOのシングルは独自の編集がされていたりしたが、その音源を収録したのではなくて、その音源を模したものを収録したもの。
え?今となってはそんなのをリリースするなよ!というようなものだったのだけど。

その他ライブ音源もいろいろリリースされた。
1991年にはフェイカー・ホリック。
第1回ワールドツアーより4公演を編集したCD2枚組。
紙ケースのカバー付いていた。
店頭で見ただけだけど、フェイカー・ホリックの再販されたのはCDはジャケットがやや黄色っぽい気がする。
フェイカー・ホリックはのちにRestlessから輸入盤も発売された。
個人的にはブック⚪フ中古で購入した。
こちらにはCOSMIC SURFINのライブ音源が追加収録されている。

さらにライブ盤のリリースは続いた。
ライヴ・アット・武道館1980はビデオでリリース済みのものの音源をCD化したもの。
CDのウィンター・ライヴ1981はビデオのウィンター・ライヴ1981と同じ音源をCD化したものにLOOMのスタジオ音源に歓声をかぶせたものを追加している。
どちらも買ったけどな!
2005年にはこれらライブ音源のCDをまとめたボックス L-R TRAX Live&Rare Tracksが発売されて、また同じ音源を購入してしまうのだけど。

YMOの映像作品はLDでいくつか購入した。
Y.M.O.伝説 1983散開コンサート at 武道館、TV-YMO
後者はテレビ番組に出演したYMOの模様をまとめたもの。
ひょうきん族に出演した時のトリオ・ザ・テクノの漫才も収録されている!
Y.M.O.伝説 1983散開コンサート at 武道館、TV-YMOは単独ではDVD/Blu-ray Disc化されていない。
後に

Giga Clip
Giga Live
Giga Capsule

というDVD3点が発売された。
Y.M.O.伝説 1983散開コンサート at 武道館、TV-YMOはそれらに収録されたけど現在は廃盤になってしまっている。
初回盤は紙パッケージ という仕様のをそれぞれ購入した。

1998年にはCD-ROM YMO SELFSERVICEをリリース。
CD-ROM2枚組+CD。
CD-ROMにはYMOの音源全114曲がmp3でノーカット収録されていた。
他のコンテンツはほぼ見たことがないので記憶にはないのだけど。
CDにはBEHIND THE MASKRYDEENのそれぞれライブ音源を収録。
同じ頃にムーンライダーズもCD-ROMを出していた。
Damn! moonridersというCD2枚組+CD-ROMの3枚組のやつ。
そちらも購入してしまった。
CD-ROMは他にもボブ・ディランとプリンスのも購入してしまっている。
個人的にちょうどDVDプレーヤーを導入した時期だった。

Giga Clip

HISTORY OF YMO

・CLIPS
COSMIC SURFIN' (LIVE)
FIRECRACKER
TECHNOPOLIS
RYDEEN
RYDEEN (LIVE)
BEHIND THE MASK (LIVE)
DAY TRIPPER (LIVE)
NEUE TANZ (LIVE)
MUSIC PLANS (LIVE)
ONGAKU (LIVE)
EXPECTING RIVER
TAISO
TONG POO
Kimi Ni Mune Kyun
COSMIC SURFIN' (LIVE)

・INTERVIEW
細野晴臣
坂本龍一
高橋幸宏

・TV-YMO
TECHNOPOLIS
RYDEEN
TIGHTEN UP
RIOT IN LAGOS
SOLID STATE SURVIVOR
RYDEEN
TRIO THE TECHNO
CUE
KEY
過激な淑女
WILD AMBITIONS
以心電信

Giga Live<1979 GREEK THEATER>
TONG POO
1000KNIVES
BEHIND THE MASK
RYDEEN<1979 HURRAH>
LA FEMME CHINOISE
TECHNOPOLIS
FIRECRACKER
SOLID STATE SURVIVOR<1980 BUDOKAN>
RYDEEN
RIOT IN LAGOS
THE END OF ASIA
BEHIND THE MASK
NICE AGE
RYDEEN
MAPS
LA FEMME CHINOISE
CITIZENS OF SCIENCE
SOLID STATE SURVIVOR
RADIO JUNK
ZAIKUNGTONG SHONEN
FIRECRACKER
TIGHTEN UP
COSMIC SURFIN'
1000KNIVES<1981 WINTER LIVE>
LIGHT IN DARKNESS
CAMOUFLAGE
TAISO
COSMIC SURFIN'<1983 散開LIVE>
TONG POO
THE MADMEN
KEY
FIRECRACKER
TECHNOPOLIS

Giga Capsule
片面がDVDでその反対側の面がDVD-ROMという仕様だった。

DVD-VIDEOパート<1979 HURRAH>
ZAIKUNGTONG SHONEN
ROCKET FACTORY<1981 WINTER>
PURE JAM
STAIRS
HAPPY END
CUE<1983 散開LIVE>
BEHIND THE MASK
LA FEMME CHINOISE
SHADOWS ON THE GROUND
KAI-KOH
SEE-THROUGH
RYDEEN

このDVDのあと、
・COMPLETE HURRAH
YMO WINTER LIVE '81
YMO 1979 TRANS ATRANTIC TOUR
YMO CLIPS
・PROPAGANDA

がDVD化された。

このなかではYMO WINTER LIVE '81とPROPAGANDAを購入した。
PROPAGANDAは散開時に作られたYMOの映画。
散開ライブの映像でほぼ作られたような映画。
個人的には散開ライブは好きではないし、この映画も内容的によくわからない作りだと思っているのだけど。