小室哲哉 の提供曲について

タ⚪ーレコードでレディオヘッドのKID A、AMNESIACの再発盤であるKID A MNESIA を買った。
日本盤を。
KID AとAMNESIACのジャケが表・裏に印刷されていた。
ただし、それぞれ上方・下方は互い違いの向きになっている仕様。
日本盤を見たときにはえ?と思ってしまった。
だって帯からしてAMNESIACの方が表面になっていたんだもの。
違和感。
一応、リリースの順からしたらKID Aのが先だからKID Aが表、AMNISIACが裏と思うじゃん。
たまたま私が見たやつだけとかだろうか?
他の店舗ではKID Aがきちんと表面になるようになっていたりとか?
ともかくおかげでしばらく気になっているのだけど。

先日、小室哲哉の誕生日にあわせて小室哲哉プロデュース曲のシングル・ランキングという企画をやっているのをネットニュースで見た。
個人的にはTM NETWORKが大好きだったし、小室の初期のプロデュース曲も割と熱心に聴いていたはず。
ランキングでは30位までを発表していたが、知らない曲も入っていて驚いた。
曲くらいは知っているだろうと思っていたら10曲くらい知らない曲がランキングされていた。
個人的にはglobeはデビュー曲のFeel Like danceとFREEDOM、TRFではSilver and Gold dance、BOY MEETS GIRL、華原朋美ではデビュー曲のKeep Yourself Alive、安室奈美恵ではYou’re my sunshineが好きなんだけど、曲によってはランキングに入ってなかった。

世間の評価とは違いすぎて愕然としてしまった…。
そもそも TM NETWORKについて に記したようにTMで一番好きな曲は CUBE でしかもわりと木根尚登の楽曲好きだったりするくらいだから世間とはいろいろ隔たりがあるのかも知れない。
本当は 小室哲哉について にしようとか思っていたのだけど、正直、小室哲哉ソロとしては最初のDigitalian is eating breakfastくらいしかちゃんと聴いてなかった。
シングルでは 天と地と〜HEAVEN AND EARTH〜 とか好き。

小室哲哉は当初、プロ・ミュージシャンとしては様々なアーティストのバック・ミュージシャンだった。
そしてSPEEDWAYに加入。
SPEEDWAY宇都宮隆木根尚登が在籍していたバンド。
小室哲哉はセカンド・アルバムのBase Areaから加入し、アルバムの半数の作曲も手掛けている。
個人的にはTM NETWORKのアルバム Self Controlのリリースの後くらいにレコードレンタル店でSPEEDWAYのLPを見つけて驚いた記憶がある。
この時期に再発され、帯にはもちろんTM NETWORKのことも記されていた。
一応、TM NETWORKの事務所としてはTMの三人の前歴は秘していたかったよう。
当の三人は特にその気はなかったようで、2007年にはアルバム SPEEDWAY を発表している。
アルバム SPEEDWAYSPEEDWAYの3枚目のアルバムというコンセプトで、そのコンセプトのもと楽曲の半数は木根尚登が作曲している。
残りの曲はもちろん小室哲哉が作曲し、作詞も一曲以外の全曲を手掛けている。
(ちなみにその一曲は木根尚登による作詞。そして二曲は小室によりインスト。)
SPEEDWAYは1996年には一夜限りの再結成ライブを実現している。
宇都宮隆木根尚登がステージに登場したが、小室哲哉は不参加。
音声メッセージのみで登場している。
さらに2019年にはSPEEDWAY 40周年記念ライブを行っている。
ただし、SPEEDWAYのみでライブ2時間を行うのはメンバーの年齢的に厳しいらしく、宇都宮隆木根尚登浅倉大介によるフォークパビリオンとあわせて開かれた。
この時も小室哲哉は不参加。

SPEEDWAYを経てTM NETWORKへと活動をはじめ、TMの活動の一方で小室哲哉は作曲家として主にアイドルの楽曲を手掛ける。
そんななかで同じEPICソニー渡辺美里の作曲を手掛けるようになり(おそらくEPICソニーの小坂洋二の采配)、その中でMy Revolutionがヒット。
小室哲哉としては初のヒットとなる。
渡辺美里では岡村靖幸も作曲家としてデビューしており、この時期の渡辺美里小室哲哉岡村靖幸がシングル曲など多くを手掛けていた。
渡辺美里のアルバム Lovin' you では小室哲哉岡村靖幸の二人の作曲した曲でほとんどを占めている。二枚組のアルバムなのに。)
あと、渡辺美里では伊秩弘将が作曲家としてデビュー。
伊秩弘将はのちにSPEEDなどの作曲家・プロデューサーとして活躍した。
他にも大江千里や奈良部昌平とかが曲を提供していたり。
スゴいな、渡辺美里のもとに集う作曲者の群れ。
ちなみに渡辺美里はアルバム BREATHからグッとボーカルが良くなったと思っている。
シングルにもなった IT'S TOUGH とかめちゃくちゃ良いもの。

渡辺美里ではTeenage Walk、雨よ降らないで が好き。
あと堀ちえみの Faraway とか。
(当時の堀ちえみのラスト・シングル 愛を今信じていたい のカップリング曲。両曲とも 小室哲哉・作曲、武部聡志・編曲。引退前の最後のアルバム スカーレット白書にもいずれも収録。)
意外なところでは原田知世にも曲を提供している。
そして中山美穂中山美穂 のJINGI・愛してもらいます 、50/50、小泉今日子のGOOD MORNING-CALLなどなど。
ほかには松田聖子のKimono Beat。
ちなみにKimono Beat 収録の松田聖子のアルバム Strawberry Timeはおよそ半分がEPICやCBSソニー所属のアーティストが作曲していた。
小室哲哉のほか、土橋安騎夫(シングルにもなったタイトル曲を作曲。)、いまみちともたか(チャック・ムートン名義。)、米米CLUB大江千里
他には松田聖子自身、大村雅朗(アルバム Strawberry Time のほとんどの編曲も手掛けた。)ピカソ辻畑鉄也やUP-BEATの広石武彦とか。
個人的には松田聖子のアルバムではキチンと聴いたのはStrawberry Timeのみだったりする。

80年代では小室哲哉の多くの提供曲には他の編曲家が編曲していた。
90年代は小室哲哉がプロデュース・作曲・編曲を手掛ける曲が多い。
90年代中頃までにすでに膨大な量の作曲・編曲(小室哲哉の場合はある意味、編曲も作曲の範囲。時には作詞も)をしていて曲目を眺めるだけでもやはりスゴい。
スゴ過ぎるのだけど。
2010年にはSMAPにも曲を提供しているのも忘れられない。
比較的最近では乃木坂46とか。