CDプレーヤーを買った頃の昔のはなし

黎紅堂。
正確には関西黎紅堂というのだろうか、私が通っていたレンタルレコード店は。
音楽に興味を持つようになって、高校生になってからはレコードを安価で聴くことが出来るってことで、私はレコードをレンタルするようになった。
レコードを借りてカセットテープに吹き込む。
確かレコードを3枚借りて当日返却するということで2枚分の価格で借りれたような。
同様に6枚借りて翌日に返すってことで5枚分の価格で借りれた記憶がある。
よく、金曜日には後者を、土曜日には前者を利用するというハードなことをしていたわけだ。

ちなみに、黎紅堂は家から学校までの往復に3店舗あった。
普段利用するのは1店舗だったが、そこに置いてないレコードとかあったりしたので他の二店舗も時々利用したりした。
特に他の二店舗では普段行くところには置いていない輸入12inchシングルとか借りることが出来た。

私が高校生になった頃はまだCDはレコードに比べて珍しかったはず。
電機店などでCDプレーヤーなどを扱うコーナーには視聴用のCDがあって、初期のパキッと割る(?)CDのケースとか置いていた。
その頃に、私の友人にブルース・スプリングスティーンの好きなヤツがいたけど、The "Live" 1975-1985 をCDとレコードで迷って、結局レコード(5枚組!)を購入していた。
だけど、私が高校三年生の頃にはレコードよりもCDが普通になっていた。
黎紅堂でもCDの在庫が圧倒的に増えて、レコードよりCDをレンタルすることが当たり前になった。
レコードなら高校生のカバンからはみだしたりしていた。
みんなとは言わないが、レコードがカバンからはみ出しているヤツを毎日何人か見たものだ。
けれどCDが普及してそんな光景も見なくなった。
ちなみに高校三年生の私はまだCDプレーヤーを持っていなかった。
けれどこの時期、レコードを借りたりするよりも受験勉強の方が忙しかった。

そして私が大学生の頃。 
通っていた大学の近くにはまた別の黎紅堂があった。
その頃にはレコードは全く無かったような気がする。
レコードを見た記憶があまりない。
あ、でもレコード店で見たなー。
スクリッティ・ポリッティのPROVISIONの輸入レコードを買ったもの。
確か初回盤は文字が青くて、通常盤は文字が黒だったような。
どっちも買ったのだけど。
あと、Oh Pattiの 12inchシングルも。
後には、Boom There She Wasの12inchシングルを買った。
First Boy in This Town はシングルCDしか持っていない。

そして1年経った頃に X(現X JAPANですよ!)の BLUE BLOOD がリリースされて、友人がそれをCDでなくレコードを買っていた。
当時は何故かその風景を見て、その友人を男だ、とか思ってた。

私はその頃には普通にCDを購入していた。
まだCDプレーヤー持っていないのに!

だけど友人がBLUE BLOOD のアナログを買ってしばらくして、私はCDプレーヤーを購入したんだな。
パナソニックの。
ザ・キュアーのDISINTEGRATION はそれで聴いたなー。

そのCDプレーヤー、25年くらいほとんど使っていなかったけど、今もまだ普通に動くんだよ。
壊れていないって話。

そして1991年くらいかなー、かつて通っていた黎紅堂の店舗は閉店していった。
その頃にはアルバイトとかして個人的には金銭的には上向いていたから、レンタルとかはせずにCDを買うのが当たり前になっていた。
黎紅堂の店舗は閉店時にはCDを処分価格でセールしていて、その時は行った記憶がある。
横山輝一平沢進のCDを購入したなー。
そしてその後は、CDやビデオをレンタルした記憶はない。
アメリカにいた時にはビデオをレンタルしたことはあるけど。

高校生のときにレンタルレコードがあって良かったと思う。
いろいろ聴けて、個人的には発見もあったみたいな。
でも今はYouTubeSpotifyがあるからなー。
昔は良かったとかとても言えない。