MINISTRY について その2

個人的に当時、ミニストリーを聴くということは、インダストリアルというジャンルについても知っていくことであった。
手近なところではKMFDMやピッグフェイス、そしてスキニー・パピー。
他にもゴッドフレッシュ、SkrewのBurning In Water Drowning In Flameとかを聴いた。

そして、スロッビング・グリッスルのベストやSPKのGold & Poison とかも買えたので聴いた。
しばらくしてナイン・インチ・ネイルズのBroken EPが発売された。
Broken EPに収録されている happiness in Slaveryは 今でも大好き。

ミニストリーは、デビュー当初はテクノポップといえるサウンドで、WAX TRAXに移ってからもその傾向は幾分残っていた。
WAX TRAXからは1987年にTwelve Inch Singles1981-1984 をリリースしていてI'm Falling、All Day、The Nature of Loveといったシングルや12インチ・シングルの収録曲がまとめられている。
2004年にはEarly TraxというのがRykodiscから出ていて選曲が少し異なるTwelve Inch Singles1981-1984が出た。
2014年にCD2枚組でTwelve Inch Singles1981-1984 がCleopatra Recordsからリリースされた。
Disc1がTwelve Inch Singles1981-1984のオリジナル通りに、Disc2にはEarly Traxのみに収録されていた曲に、Same Old Madness、Primentalの2曲が新たに加わった。

ミニストリーは1986年にはメジャーのサイアーに移り、エイドリアン・シャーウッドのプロデュースでセカンド・アルバム Twitchをリリースした。
その時にはEBMと呼べるサウンドであった。
収録曲では We Believe が大好き。

その後のツアーでポール・ベイカーがミニストリーとして加入し、サードアルバム The Land of Rape and Honeyがカバーしたからで、リリース。
ここからミニストリーはアル・ジュールゲンセンとポール・ベイカーによる体制になったわけだ。
アルバムのプロデュースのクレジットにあるHypo Luxaはアル、Hermas Panはポールの変名。
ポール・ベイカーが在籍していたアルバム Animositisomina までHypo Luxa、Hermas Panというクレジットは使われていた。

アルバム The Land of Rape and Honey からはエレクトリック・ギターが導入された。
アルバム The Land of Rape and Honey ではやはり Stigmata、そしてタイトル・チューンのThe Land of Rape and Honeyが好き。

Stigmata

The Land of Rape and Honey

ミニストリーはアルバム 詩篇69 のツアーにおいては冒頭で N.W.O.~The Missing~Diety とメドレーで演奏していた。
個人的には詩篇69 のツアーをサンフランシスコで観たのだけど、その時はN.W.O.の前には即興でギターを弾いていてそこからN.W.O.に繋げていたと思う。
ちなみにサンフランシスコの前はロサンゼルス公演だったと思うのだけど、もしかしたら記憶違いかも。
ロサンゼルス公演はオーディエンス録音のブートCDが出ていて、1993年2月にイギリス、ロンドンで購入してしまった。
そのロサンゼルス公演ではN.W.O.の前の即興演奏はなかったか、あったけど全然違った演奏だったか。

ミニストリーのサイド・プロジェクト、他のインダストリアルロック、そしてインダストリアルの始祖みたいなの。
調べるといろいろわかった。
今思うとよくがんばって調べたなー、ネットなしで。

そしてアルバム フィルス・ピッグでミニストリーは Lay Lady Lay をカバーした。

それで私はボブ・ディランに興味をもったのだ。
ボブ・ディランを聴いたのは間違いなく、ミニストリーがカバーしたからで、もしかしたらボブ・ディランを知らずにいたのかも知れない、と思うとゾッとするのだけど。