MINISTRY について

ミニストリーがここ日本で知られたきっかけは、当時、メガデスが来日公演のライブ前にミニストリーの曲をかけていたことかららしい。
それがきっかけだったのかしばらくして、ミニストリーのCDが国内で発売された。

私がミニストリーを知ったのは、1992年。
当時、私は米国に語学留学していた。
私が住んでいた寮から5分くらいのところにCD店があった。
私はたびたびそこで買い物していたのだが、ある日そこで発売されたばかりのミニストリーのCDがかかっていた。
曲はNWO

私はNWOに魅力されて、あっという間にミニストリーのCDを購入していた。
Psalm69 The Way to succeed & the way to suck Eggsと題されたアルバムだった。
Psalm69は、NWO、Just One Fixとシングルカットされた2曲、TV II、Jesus Built My Hotrodとこれも先行シングルでリリースされた曲のあと、Scarecrow、Psalm 69 と聞き応えのある曲が続く。
さらにその後はインストの曲が続くというよく分からないアルバムなのだが、私が良いという思えた一枚。
おそらくミニストリーで一番聴きやすいアルバムじゃなかろうか。
曲ではSCARE CROWとPsalm69が好き。

一発で私はミニストリーを気に入った。
すぐに過去リリースされたアルバムを買いそろえた。Twitch、The Land of Rape and Honey、The Mind Is a Terrible Thing to Taste 、そして、ライブアルバム In Case You Didn't Feel Like Showing Up 。
いやー、いずれもかっけええ。

ミニストリーを聴くまで、実は私はいわゆるヘビメタを聴けなかった。
特にヘヴィーなギターや早弾きが苦手で。
ミニストリーもヘヴィーなギターや早弾きがあるけど、多くの音が「打ち込み」されていてこの時の私には聴きやすかった。
ミニストリーを聴いた後はヘビメタを聴くのも大丈夫となった。
その意味でもミニストリーは偉大。

あと歌詞とか基本、ブックレットにほぼないグループだったから、なにを歌っているのかまったく分からないグループだった。
後年にはそのなかにどうも米国の大統領を揶揄しているらしいと知り、うーんと思うようになった。
まあ、よその国だしな。

Psalm69から4年後、アルバム フィルス・ピッグがリリースされた。
ミニストリーは早い曲が多かったが、フィルス・ピッグは以前よりもテンポが遅い曲が多い感じで。
シングルとなったのは確か両A面の The Fall / Reload。
この2曲もそれまでのミニストリーとは違った感じで。
アルバム フィルス・ピッグの収録曲ではReloadとDead Guyが好き。

アルバム フィルス・ピッグはその後のミニストリーの売り上げがイマイチになるきっかけのアルバムなんだろうけど、私は割と好き。
21世紀に入ってもそれなりに聴いているアルバムだったりする。

アルバム Twitch。
プロデュースはエイドリアン・シャーウッドですよ。
収録曲ではWe believeが圧倒的に好き。

アルバム The Land of Rape and Honey
ここからポール・ベイカーがメンバーとして加わり、アル・ジュールゲンセンとポール・ベイカー、つまりHypo Luxa / Hermes Pan体制に。
収録曲ではThe Land of Rape and Honeyが好き。

アルバム The Mind Is a Terrible Thing to Taste。
インストのDream Songが好き。

ライブ・アルバム In Case You Didn't Feel Like Showing Up 。
内容としてはミニライブアルバム。
実際のライブの音をかなり加工したと思う。
この時期のブートレッグとかなり違った音像だし。
収録曲ではSo What以外の全曲が好き。
アルバムThe Land of Rape and HoneyとThe Mind Is a Terrible Thing to Tasteで聴ける曲はこのライブでカッコよくなったと思う。 
特にBurning Insideはここで聴けるのが圧倒的に好き。

フィルス・ピッグ以降では好きな曲はSupermanic Soul、Bad Blood、Animosityとか。

ミニストリーはサイド・プロジェクトがいっぱいあるので、それらも聴いた。
アシッド・ホースのNo Name No Slogan、ペイルヘッドの
I Will Refuse、ポール・ベイカーのLEAD INTO GOLDのFaster Than Lightとか好きだった。

他にもリヴォルティング・コックスや、ジェロ・ビアフラとのラードとか。

ミニストリーを知るとそのサイド・プロジェクトとか、かつて所属していたWAX TRAXとかいろいろと知りたいことが広がっていった。
他のインダストリアル・バンドのスキニー・パピーやナイン・インチ・ネイルズとか。

そして私は、ミニストリーがアルバム フィルス・ピッグでカバーしたLay Lady Layでボブ・ディランを知ることになったのだ。